プリントゴッコが販売終了 年賀状文化の衰退も後押し

理想科学工業は、プリントゴッコ本体の販売終了を発表した。Eメールの普及などで日本の年賀状文化が衰退したことも、販売終了の要因の1つだという。

» 2008年05月30日 14時09分 公開
[杉本吏,ITmedia]

 理想科学工業は5月30日、プリントゴッコ本体の販売を2008年6月30日で終了することを発表した。ランプ・インク・マスターなどの関連消耗品については、当面は販売を継続する。

1977年に発売された初代プリントゴッコ(左)と、最新モデルのPG-11(右)

 プリントゴッコは、理想科学工業が1977年9月に発売した家庭向けはがき印刷機。操作手順がわかりやすく安価なこともあり、年賀状作成の定番製品として広く家庭に普及した。

 しかし、PCやインクジェットプリンタの普及に伴い、90年代後半からは徐々に販売台数が減少。布や名刺に印刷できるモデル、デジタルカメラから画像を取り込めるモデルなども発売したが、「需要回復までには至らなかった。Eメールの普及などで、日本の年賀状文化が衰退してきていることも要因の1つ」(理想科学工業)

 現行機種であるPG-5ベーシックセット、PG-11本体、プリントゴッコアーツ(紙用セット/布用セット)のすべての販売を終了する。

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