カシオがCO2排出の相殺金――業界初のカーボンオフセット付きトナー仕事耕具

カシオは、カラーLEDプリンタ「SPEEDIA(スピーディア)」シリーズの新製品として、カーボンオフセット付きトナーを使用できるA3対応機「SPEEDIA N3600」を6月4日に発売する。カーボンオフセット付きトナーは7月7日に発売する。

» 2008年05月19日 18時28分 公開
[ITmedia]

 カシオ計算機は、カラーLEDプリンタ「SPEEDIA(スピーディア)」シリーズの新製品として、カーボンオフセット付きトナーを使用できるA3対応機「SPEEDIA N3600」を6月4日に発売する。価格は19万7400円。カシオによれば、トナーにカーボンオフセットを付けるのは「業界初」だという。

 カーボンオフセットとは、経済活動などでやむを得ない温室効果ガスの排出を、排出量に見合った削減活動に投資することなどによって、相殺する考え方。これまでは、トナーカートリッジを無料で回収・再生する仕組みにとどまっていたが、7月7日に発売するカーボンオフセット付きトナー(1万4700円)では、カシオがトナー売上金の一部を拠出することで、プリンタの消費電力に相当する二酸化炭素ガスの排出分をオフセット(相殺)する。

カーボンオフセット付き「回収協力トナー」

N3600、8月にはソフトのバージョンアップ――エコ関連機能拡充

N3600

 新発売のN3600は、このカーボンオフセット付きトナーが使用できる。なお、従来機種であるN3000とN3500でも利用可能だ。

 またN3600では、文字や画像にトナーのセーブ量を個別に設定できる。文字や写真などが混在する文書でも読みやすさを維持したまま、トナー使用量を抑えられるという。

 エコ関連では、8月にソフトウェアのバージョンアップも予定。両面印刷やトナーセーブなどの環境配慮機能を使った印刷の場合、通常の印刷領域外にマークで印刷する「エコレベル印字」、印刷頻度、消費電力、二酸化炭素換算値などを一覧表示し、毎月の削減指標を提示する「簡単エコ集計」を加える。さらに、節電キーを長押しするだけで、トナーセーブなどの環境配慮モードに設定変更する「一発エコモードボタン」などが利用可能になる予定だ。

 ICカードや携帯電話に対応した「認証プリント機能」を用意するなどセキュリティにも配慮。FeliCaやMifareなどの非接触ICカードやRFIDデバイスを、別売りのICカードリーダにかざすことで印刷を実行できる。また、ユーザーごとに権限設定やコピーすると表面に文字が浮きでる地紋を印刷する「コピーガード印刷機能」なども用意した。

 このほか、自動両面印刷機能を標準搭載するほか、レイアウトソフトウェア「REPORT HOLDER for SPEEDIA」を標準で付属。こちらのソフトは、異なるアプリケーションのデータを1ページにまとめて印刷したり、PCレスで同社のデータプロジェクタで投影するための画像形式に変換したりできるというもので、Windows 98/ME/2000/XP/Vista/Server 2003をサポートしている。

 印刷速度はA4カラーで毎分24枚、モノクロ30枚。ランニングコストはフルカラー印刷で1枚約11.1円、モノクロでは約2.8円となっている。大きさは590×539×388ミリ(幅×奥行き×高さ)、重さは45キロ。有線LANやUSB2.0で接続できるインタフェースも標準装備している。

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