ゴールデンウィークに考える「社会人の心得」Biz.ID Weekly Top10

4月に入社した新人たちの多くはゴールデンウィーク明けに配属が決まる――。せっかくの連休、ちょっと立ち止まって自分だけの「心得」を考えてみてもいいかもしれない。

» 2008年05月02日 19時08分 公開
[鷹木創,ITmedia]
倉岡さん

 先週のBiz.IDアクセスランキング、トップは無料リカバリツールの記事。調子の悪いPCを連休中に点検しておこうと考えている人も多いのかもしれない。2位に入ったのは、Google 急上昇ワードを担当した倉岡寛さんの記事。先週のランキングトップも急上昇ワードの記事だったから、注目の高さがうかがえる。

 倉岡さんと言えば、インタビューで印象に残った言葉があった。「やるやると言っていつまでもやらない米国のエンジニアには、米国本社に行った時に毎日通い詰めました」――。エンジニアと対立するのではなく、調整と説得でプロジェクトをなんとか前進させる。インタビュー最後の、「ここが頂上だと思うと、まだ上がある。絶対の頂上ではないにせよ、もうこのあたりだという“適応解”を見つけるためにも探し回ること」という、適応解を見つけるための“もがき”を感じた。

 社会人の心得という意味では、サイボウズ社長の青野慶久さんの言葉も印象に残った。4月中旬、サイボウズをある中学生たちが訪れた時である。IT企業の業務内容を知る、という修学旅行の一環で、中学生たちから青野さんに「人生訓はなんですか」という質問が飛んだ。

 筆者と3〜4歳しか歳の違わない青野さんに人生訓か、とちょっと冷めた目で様子をうかがっていた筆者だったが、青野さんは静かに「人のせいにしない」とホワイトボードに書き込んだ。「自分の失敗を人のせいにする人に成長はない。失敗の原因は自分にあると考えて、同じ失敗をしないようにすることが成長につながる」。だからみんなも人のせいにしないでほしい、と結んだ。

中学生を前に説明する青野さん

 25歳の倉岡さんと36歳の青野さん。本誌読者層とほぼ同じ年代の2人の言葉に「ちょっと青臭い」と感じるかもしれない。だが、これから社会人として何かを成し遂げてみたいと思っている人にとってはヒントもありそうだ。4月に入社した新人たちの多くはゴールデンウィーク明けに配属が決まる――。せっかくの連休、ちょっと立ち止まって自分だけの「心得」を考えてみてもいいかもしれない。

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