新生活の悩みを診断サイトに“受診”する3分LifeHacking

新年度も始まり新たな環境に移ったばかりの時、心配ごとがあっても、まだ周りの人に相談できるほど親しくないことが多い。そんな時はWeb上の診断サイトを“受診する”のはいかがだろうか。

» 2008年04月18日 13時15分 公開
[小林誠,ITmedia]

 入学進学、就職転職、人事異動など、4月に入って生活が一変した人も多いだろう。最初は新たな環境に合わせるだけで精一杯だが、慣れ始めるとそれまで気にならなかった悩みにも気付く。「この仕事に向いているのか?」「忙し過ぎて少しイライラ」「周りの人と性格が合わない気がする」……。

 深刻な悩みから、ちょっと気になる程度のものまでいろいろだろうが、この時期は周囲の人とそれほど親しくなくて、気軽に相談するのも難しい。

 そこでまずはWebサイトで診断してみてはいかがだろうか。世の中には数々の診断サイトがあるが、専門家(学者、医者、企業)の方が監修しているなら信頼できそう。ただし、診断結果まで読めば10分程度の時間は必要なので、昼休みや帰宅後に試すといいだろう。

仕事の悩み

 まずは「この仕事でよかったんだろうか」と悩んでいる人向けのサイト。転職や人事異動の結果、そんな悩みを持つ人もいるだろう。来月になれば「五月病」なんて言葉も浮かんでくる。

 就職・転職サイトの中でも無料の適職診断をしているサイトとして有名なのが「マイナビ転職」。4つの診断を無料で受けられる適性診断がある。そのうち画面下の2つは仕事の基礎的能力をチェックするためのものなので、今回は紹介を省く。

 さて、まずは「パーソナリティ診断」だが、行動傾向から適職を診断してくれる。32問の質問を用意し、標準解答時間は5分。筆者もおよそ5分で回答を終えた。リーダーシップや計画性、創造性、決断力など16項目を「得意」「普通」「苦手」に分類する。さらにその中で得意・苦手という分野は詳しく解説してくれる。

 次に「バリュー診断」では価値観を診断。忙しくて自分を見失いがちになっている方はチェックしたい。質問は26問で標準回答時間は10分。筆者はおよそ7分半で終えた。「規範」「達成」「成長」「調和」の4つの価値観をさらに13項目に細分化しグラフ化している。こちらも仕事に強く求めるもの・求めないものについて詳しい解説があった。

(左)マイナビ転職の適性診断。“診断の流れ”にある通り、「時間をおいて再受検」したい。筆者の場合、再受検で多少答えが変わった。また受検前にサンプルが用意されているのでチェックしておくのもいい。(右)診断結果の一部。これは筆者の場合ですが……得意分野がない!? ま、そんな時でもブログのネタにできる、と思えば笑い飛ばせる

 また、派遣社員の人は「マイナビ派遣」でも同じような無料の「適性診断テスト」が受けられるのでチェックするといいだろう。

漠然とした不安

 「仕事には不満はないんだけど、本当にこのままでいいのかな……」という漠然とした不安を持っている人には、「JMR生活総合研究所」の「リスクタイプ診断」がオススメ。10万人以上が回答しているこの診断、全16問で筆者はすべて回答するのに4分ほどかかった。

 診断結果は予想以上のボリューム。「あなたはこんな人」「基本データ」「生活・仕事」「恋愛」「消費・資産」と5項目が表示されているのだが、そこには自分と同じタイプの人たちが、どれくらいの年収で、どんな価値観を持っているか、どんな資産運用をしているのか、まで豊富に情報をそろえているのである。筆者の場合、回答者全体の中で49.9%(その時点で)を占める「リスクテイク度50% まじめタイプ」。タイプが似ていれば、リスクの取り方もよく似ているのを実感できる。

JMR生活総合研究所のリスクタイプ診断。筆者は“典型的な日本人”という結果にひと安心……ってそう思うからいかにも“日本人”なんだろうか?

人間関係に悩み

 「人間関係に悩んでいる」「どうもイライラする」――そんなストレスを感じているなら「ストレスケア.com」の「ストレスチェック・テスト」がオススメだ。全国30万人のデータをもとにしているという。全80問もあるが、当てはまる質問のみをチェックする方式なので意外と早く済む。筆者は2分半ほどですべてチェックできた。ストレスのレベルを5段階で判定。ストレスの対処法へとリンクしている。回答から結果まではシンプルだが、結果からさらに対処法のリンクを見ていくとなかなか充実しているようだ。

ストレスケア.comのストレスチェック・テスト。学生の方には別のチェック表が用意されている。

なんだがストレスを感じる

 もう1つチェックしておきたいのは、@IT自分戦略研究所の「ストレスCheck」。全30問で回答に約3分かかった。質問に回答すると、気分不安定度、神経過敏度、行動化反応度、一時的回避度、身体疲労度などが分かる。

ちょっとウツかも

 もっと深刻な「気分がよく落ち込む」「会社に行くのがつらい」という人には「UTU-NET」にある、「こころの病気のセルフチェック」を受けてみよう。

 全22問。筆者は1分程度で回答を終えた。結果は「うつ」や「パニック障害」の可能性の有無を確認できる。また、そこから「こころの病気」について詳細な解説ページへのリンクも用意。さらに専門の病院を検索できるので、実際に専門家の医者に診てもらいたい人にもありがたいサイトだ。

UTU-NETのこころの病気のセルフチェック。明るいキャラクターの存在だけで意外と気分が軽くなる。

 これらのサイトは全部無料。面倒な会員登録をしなくても診断を受けられる。質問に回答するだけなのだが、心が軽くなったり、悩みが軽くなる気がするから不思議だ。おそらく「一応の答え」が出るからだろう。もちろん専門家に直接診断してもらうのが一番だが、時間もお金も必要。まずはWebサイトで――。それだけで意外と肩から力が抜けて安心できますよ。

本日のレシピ
無料の診断サイト どんな人向け? 筆者の回答時間
適性診断テスト(マイナビ転職) 仕事に悩んでいる人 パーソナリティ診断が5分
バリュー診断が10分
リスクタイプ診断(JMR生活総合研究所) 漠然と不安を感じている人 4分
ストレスチェック・テスト(ストレスケア.com) 人間関係に悩んでいる人 2分30秒
ストレスCheck(@IT自分戦略研究所) ストレスを感じている人 約3分
こころの病気のセルフチェック(UTU-NET) ちょっとウツかもしれないと感じている人 1分

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