エクスカーション――ノート1つで100個以上のアイデアを出す方法アイデア創発の素振り(2/3 ページ)

» 2008年04月09日 08時30分 公開
[石井力重,ITmedia]

さらにエクスカーション――職業・場所で

 このエクスカーションには、大きく分けて3つタイプある。初めに説明したものは「動物エクスカーション」。残りの2つは「職業エクスカーション」と「場所エクスカーション」。人によって使いやすいタイプがあるので、ぜひ試してみてほしい。

職業エクスカーション
手順 実践
1 自分と異なる性別の人の職業を思い浮かべる 例えば八百屋のおかみさん。おかみさんが朝起きてから何をするか、思い浮かべ、彼女の行動を書き出す。

・目覚ましが鳴り、止める
・お気に入りのコロンを付ける
・起きて歯を磨く
・野菜を刻んで朝ごはんを作る
・子供を起こしに行く

こんな感じで一日の行動を書いていくと、起きてから午前中だけでもリストは10を超えるだろう。一日通すとかなりの数になる。
2 この行動から発想する ・「目覚ましをとめる×長靴」→目覚ましかぁ。とはいっても長靴なんてはいたまま寝ないけどなぁ……。あ、そうだ、じゃあ、「音が出るタイマー内蔵型長靴」ってどうだろう。長いこと雨の中遊んでいたい子供にはかせて“鳴ったら帰っておいで”とか。

・「コロンを付ける×長靴」。コロンってどういうことだ……。そうだ、「雨にぬれるとふんわりと香りが漂う長靴」ってどうだろう。雨の日が楽しくなりそうだ。
3 出つくしたら、別の職業で 「女子プロレスラーの一日」「OLさんの一日」などなど。

場所エクスカーション
手順 実践
1 今いる場所とは違う場所をイメージする 南の島に行ったつもりで、船を下りてから日が沈むまでに目の前に見えるものをすべて書きとめる。

・桟橋
・砂浜
・貝殻

などなど。
2 目の前に浮かんだモノから発想する ・「桟橋×長靴」→桟橋といえば、船が接岸する。つなぎとめておく……。そうか、じゃあ、洗った時に逆さに干しておくための「フック付き長靴」。乾かしやすいと子供をもつ親が喜びそうだぞ。

・「砂浜×長靴」→砂浜かぁ、これは難しいな。う〜ん、パス。

・「貝殻×長靴」→貝殻っていえば、ぴったり合う相手がいるな。そうだ、「2人で1つの絵になるような遊びのあるデザイン」をつけよう。たまたまぴったり合う相手がいたら、雨の日もなんか楽しいかも。
3 出しつくしたら別の場所で 「修学旅行でいったところ」「駅から会社までの道」などなど。

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