コミュニケーション能力向上への意欲は、営業職よりエンジニア職のほうが上。背景には、コミュニケーションを増やすことで、業務効率が上がったり、仕事が楽しくなったりすると考えているという点がある。イーキャリアプラス調べ。
営業職よりもエンジニアのほうが、コミュニケーション能力向上の必要を感じている──。イーキャリアプラスが3月25日に発表した営業職およびエンジニア職へのアンケートによって、こんなコミュニケーションに関する認識が明らかになった。
両職ともに8割以上がコミュニケーション能力を上げる必要性を感じているが、エンジニア職(89.3%)が営業職(82.6%)を7ポイント上回った。
自分の職種に求められるコミュニケーション能力としては、両職とも「会話のキャッチボールをうまく行う力」(を上位に挙げた。しかし、自分が得意なコミュニケーション能力として会話のキャッチボールを挙げたのは、営業職20.7%、エンジニア職13.3%となっており、理想と現実のギャップがあった。
営業職 | エンジニア職 | |||
---|---|---|---|---|
1位 | 会話のキャッチボールをうまく行う力 | 56.7% | 論理的に伝える力 | 46.7% |
2位 | 交渉事をまとめる力 | 39.3% | 会話のキャッチボールをうまく行う力 | 42.0% |
3位 | ヒアリング力 | 34.7% | 相手の主張を理解する力 | 38.7% |
4位 | 安心感を与える力 | 33.3% | 交渉事をまとめる力 | 36.7% |
5位 | 相手の主張を理解する力 | 32.7% | ヒアリング力 | 34% |
6位 | 空気を読む力 | 22.7% | 自分の感情や意思を相手に伝える力 | 25.3% |
6位 | 論理的に伝える力 | 22.7% | 空気を読む力 | 20% |
8位 | 相手を楽しませる力 | 15.3% | 安心感を与える力 | 18.7% |
9位 | 自分の感情や意思を相手に伝える力 | 14.7% | 相手を楽しませる力 | 12% |
10位 | 相手の主張に共感する力 | 8.7% | 相手の主張に共感する力 | 4% |
一方で両職ともに、自分が得意なコミュニケーション能力として「相手の主張を理解する力」「空気を読む力」を挙げた。イーキャリアプラスでは「KY(空気を読めない)という流行語を反映し、円滑でストレスのないコミュニケーションを求める世相を反映した結果」だと分析している。
営業職では、85.3%がコミュニケーション能力を高めるトレーニングを行いたい、または行っていると答えた。その方法としては「実際のコミュニケーションでの訓練」が67.3%でトップだが、「スキルアップ講座、セミナーへの参加」も14.7%あった。
エンジニア職では、38%が「コミュニケーションをもっと増やしたい」と考えており、「どちらかといえば増やしたい」も39.3%と、7割以上がコミュニケーション増加を望んでいる。背景には、コミュニケーションの増加によって、「業務効率を上げられる」(24.1%)や、「意思疎通がスムーズになる」(23.3%)、また「仕事がより楽しくなる」(12.9%)などの良い影響があると考えていることがある。
この調査は3月15日から16日にかけて、インターネットを用い、営業職とエンジニア職の男女300名に対して行われた。
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