電話会議というと、ヒトデ型の専用システムを使って会議室でやるものか、Skypeを使ってPCの前でやるもののどちらかを想像する。しかし普通の携帯電話や固定電話を使って、簡単に電話会議を行う方法がある。
あなたは電話会議をしたことがあるだろうか? 特に外部の人、遠隔地の人と打ち合わせするには実に便利。しかし、電話会議専用のマイクの付いたヒトデのような専用機器が必要で、意外と身構えてしまうものだ。もっと身近な機器を使って電話会議ができないだろうか。
Skypeをうまく使うと、実は携帯電話3台で同時通話──つまり電話会議をすることができるのだ。
電話会議といえばSkype──なわけだが、実際にSkypeを使って電話会議をやってみるとけっこう身構えるものだ。
まず、PCの前に座らなくてはならない。携帯で電話するのに慣れているせいか、この動けないというのがけっこう面倒。さらにPCを操作しながらSkype会議を行うと、キーボードの打鍵音が混じってしまうのもつらい。これを避けるのは、イヤフォンマイクやヘッドセットを使えばいいのだが、これがまた非日常的だ。
普段からSkypeに慣れている人同士であれば問題ないのだが、めったにSkypeで通話をしないという人の場合、こうした準備や機器に慣れが必要になる。
意外と知られていないが、Skypeを使って、携帯電話や普通の固定電話から電話会議に参加することができる。Skype Outという、Skypeから一般電話に発信する機能を使うのだ。
まず会議に招きたい人の電話番号にSkype outで電話する。下部の電話番号入力欄に、相手の電話番号を入れるのだ。発信が始まったら、そのまま上部のボタン「通話者追加」を押そう。そして参加者を追加するのだが、Skypeのコンタクトリストから選ぶのではなく、さらに電話番号を入力する。
こうすると、自宅や職場の電話、または携帯電話から電話会議に参加できる。PCやブロードバンド環境のない人でも、Skype会議に参加できるわけだ。Skypeで電話会議というと、取っつきにくいイメージもあるのだが、こうすれば、Skypeを使うのは1人だけ、ほかの参加者はすべて普通の電話という電話会議が実現する。
電話会議の内容を録音したいときも、ICレコーダーなどを置くのではなく、Skypeの録音エクストラなどを使えば実現できる。
ただし問題は、Skypeユーザーが全員にSkype Outをかける形になるため、けっこうな通話料金がかかること(固定あては2.66円/分、携帯あては17.5円/分)。Skype同士で話せば無料だが、ここは普通の電話を交えて電話会議を行うための料金だと割り切ろう。
ちなみに、先日紹介したRipplexを使った小技を1つ。「複数の人を選んでSkype Outを押してみると、複数人で電話会議をすることができる。Skypeってすごいですね」とRipplexの直野典彦社長。うまく活用して、日常的に電話会議を使いこなしてみてもいいだろう。
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