努力に見合う成果を上げるには【問題編】シゴトハック研究所

これはやってみたい! とは思ったものの、なかなか手を付けられないという問題に、「タスクへの落とし込み」で対処したヒロシ主任。しかしまだ課題が残っているようです。

» 2008年02月21日 12時48分 公開
[大橋悦夫,ITmedia]
    マンガ:ふじたきりん

 マサヨシ課長による「タスクに落とし込む」というコツを聞き、早速実践してみたヒロシ主任(2月15日の記事参照)。少しずつ成果を“刈り取れる”ようになったものの、まだ課題があるようです。

ヒロシ主任 なるほどー、確かにタスクに落とし込むと前に進むなぁ。

タカフミ君 今まで放置されてきた荷物がきちんとベルトコンベアに載せられて、しかるべきところに運ばれていくような感じがしますよね。

ヒロシ主任 うんうん。そう考えると、タスクに落とし込むってのは、ベルトコンベアに載せることなんだね。

タカフミ君 ですねー。本を読んだりセミナーを聞いたりしている段階から、ベルトコンベアに載せやすい形で知識を切り出してくるかを意識しないと。

ヒロシ主任 そう、そこなんだよね。比較的簡単にタスクに落とせるものもあれば、いくらがんばってもうまくタスクにできないものもある。

タカフミ君 タスクに落とし込めないインプットをどうするか問題、ですね。

マサヨシ課長 ちょっと袋小路に入りつつあるようだな。そもそもタスクに落とし込むのは手段にすぎないぞ。タスク化することによって、行動が促される、という効果を期待しているわけだ。

タカフミ君 あ、そうか。ということは、タスクに落とし込めないものは、もともと自分の手に余ることなのかも?

ヒロシ主任 あるいは、難しく考えすぎて自分でハードルを上げちゃっているとか?

マサヨシ課長 そうだな。もう1つ。そもそも本を読んだりセミナーに参加したりするのは何のためかな?

ヒロシ主任 そりゃぁ、スキルアップしたり、特定の専門知識を身につけたりするためですよ。

マサヨシ課長 ウム。じゃぁ、スキルアップや特定の専門知識を身につける目的は何かね?

ヒロシ主任 今やっている業務をもっと効率よくこなすためですね。

マサヨシ課長 ということだ。

ヒロシ主任 あぁ、そうか。「今やっている業務をもっと効率よくこなす」という目的に近づけるかどうかという視点を持て、ということですね。

マサヨシ課長 その通り。大事なことは、正解にたどり着くことではなく、正解に近づくことだ。

筆者:大橋悦夫

1974年、東京生まれ。ブログ「シゴタノ!仕事を楽しくする研究日誌」主宰。学生時代よりビジネス書を読みあさり、システム手帳の使い方やスケジュール管理の方法、情報整理のノウハウなどの仕事術を実践を通して研究。その後、ソフトウェアエンジニア、テクニカルライター、専門学校講師などを経て、現在は仕事のスピードアップ・効率アップのためのセミナーや研修を手がける。デジタリハリウッド講師。著書に『「手帳ブログ」のススメ』(翔泳社)『スピードハックス 仕事のスピードをいきなり3倍にする技術』『チームハックス 仕事のパフォーマンスを3倍に上げる技術』『そろそろ本気で継続力をモノにする!』、近著に『Life Hacks PRESS vol.2』『LIVE HACKS! 今を大切にして成果を5倍にする「時間畑の法則」』がある。


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