第3回 青色申告ソフトを実際に使ってみたパソコン好きが青色申告を体験してみると?(4/6 ページ)

» 2008年02月13日 20時44分 公開
[奥川浩彦ITmedia]

やよいの青色申告08──弥生

 CD-ROMを入れるとオープニングの画面が出る。ソフトのインストールとは別に初心者向けの導入アドバイザーのボタンが用意されている。内容は音声解説付きの動画で、細かな手順まで解説してくれる。この手のヘルプ系のものとしてはよくできているので、初めての方は導入アドバイザーで一連の操作を確認しておくことをお勧めする。

「やよいの青色申告08」インストール画面(左)。まず先に導入アドバイザーをインストールしよう。導入アドバイザーのメニュー画面(右)。この手の解説としてはかなり秀逸な出来映えだ

音声付き動画で順を追って解説(左)。実際の選択入力、マウス操作まで見せてくれる(右)

 指示に従い、ユーザー名、会社名、インストレーション番号を入力して進めばインストールは完了する。デスクトップに作られたアイコンをクリックするとオープニング画面が表示される。データの「新規作成」をクリックすると事業所名(屋号)の入力、業種の選択、青色と白色の選択、年度の設定を行い、いったん完了する。続いて消費税申告の設定を行う。開業2年間は自動的に免税業者となる。

インストール(左)は特に問題ないだろう。導入作業はウィザード(右)によって進められる。

事業所名(屋号)の入力(左)。今年の2月に確定申告するのは平成19年の1月から12月(中央)。設定内容を確認して一段落(右)

 続いて導入設定では、開始残高の入力、預貯金情報の設定では銀行名、口座、残高の入力、さらに得意先や仕入先を登録する。開始残高で設定した手持ちの現金と銀行の残高との合計が自動的に元入金に入力される。

 次の取引設定は水道光熱費、旅費交通費、接待交際費……と、科目ごとに15ページとかなり詳細な設定がウィザードに沿って進行する。ここでの設定が実際に入力作業を行う際に「簡単取引入力」の選択肢として反映される。もしここで入力漏れがあっても、後から加えることは可能だ。いったん登録して使わない場合も簡単取引辞書で非表示にしたり削除したりできる。

銀行の登録(左)。複数ある場合は追加する。中央の画面は得意先の登録だ。右は内容、金額を確認しているところ。売掛金がある場合は得意先ごとに金額を入れる

旅費交通費関係の設定(左)。科目ごとに15ページのウィザードが続くが、使用時に恩恵は大きい。

 次は勘定科目の設定を行う。

 「設定」−「科目設定」を開くと、普通預金と売掛金のところに数字が書かれていることに気付く。初期設定で登録した銀行と得意先が登録されている。取材費を勘定科目に追加するには、損益科目タブの経費の項目を選択し勘定作成をクリックする。取材費を登録すると経費のところに取材費が追加される。

勘定科目の設定画面(左)。普通預金の補助科目にウィザードに入力したIT銀行が登録済みとなっている。売掛金のところに得意先が入力されてるのを確認(右)

損益科目の経費に取材費を追加してみよう。新規登録で取材費と追加(中央)。雑費の下に取材費が追加された(右)

 補助科目の設定もここで行う。水道光熱費の補助科目として電気代、ガス代、水道代を作成する場合、水道光熱費を選択してから補助作成のアイコンをクリックする。そこに必要な科目を入力する。複数ある場合は繰り返しとなる。

 最後に損益計算書の経費の科目に取材費を加えるため、青色申告決算書科目設定を行う。決算・申告の青色申告決算書科目設定を開くと、勘定科目に登録した取材費の決算書項目が空欄になっている。項目設定をクリックし空欄を選択し修正をクリックして取材費を登録する。これにより決算書項目に取材費が追加され、損益計算書にも取材費の項目が表示される。

水道光熱費に補助科目を追加してみよう。補助科目に電気代を新規登録(中央)。電気代、ガス代、水道代を補助科目に追加した(右)

損益計算書の印刷プレビュー。デフォルトでは経費の科目に取材費はない(左)。勘定科目に追加した取材費に対し、決算書項目の割り付けがない(中央)。空欄を選択して修正ボタンをクリック(右)

青色申告決算書科目設定で取材費を追加(左)。勘定科目の取材費に対し、決算書項目や損益計算書に取材費(車両費も)が追加された

 以上で「やよいの青色申告08」(弥生)の大まかな初期設定が終了だ。

消費税8%時代の確定申告

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