インタビュー
達人の仕事術:
無料ルーズリーフ配布で起業目指す現役大学生──浜野さん、内藤さん (1/3)
強い起業マインドを持った2人。法政大学のゼミで出会い、広告付き無料ルーズリーフ「ルーズフリー」をスタートさせた。どんな苦労をして立ち上げ、今後、どんな道を目指すのか。
学生向けに無料で広告入りルーズリーフを配るビジネスを始めた浜野勇介さん(21)と内藤崇司(22)さん。現役大学生の彼らは、何を目指して起業をしようと思ったのだろうか。
小さなときからビジネスマインドを持った2人
ファインダウェイ副代表の内藤さん「高校2年のときに父を亡くしました。長男でしたが当時の僕は何もできませんでした。母親が慌ただしくいろいろな処理をしているのを見ていると、苦しくなってきました。『自分も手伝うよ』と母親に伝えると、すごく喜んでくれましたが、もっと力をつけたい、早く大人になりたい、と強く思っていました」。そう話すのは学生団体ファインダウェイ副代表の内藤さん。自分が力をつけて社会を動かせる力をつけるにはビジネスをするしかない──昔からそう思っていたという。
そんな内藤さんは、法政大学のゼミで、現在ファインダウェイ代表を務める浜野さんと出会うことになる。
浜野さんが育ったのは横浜の町工場だ。父親が経営者だったこともあり、起業するのは自然な流れだと思っていた。「小さいころから経営者のおじさんに囲まれて育ちました。作業着を着た社長さんばかりでしたが、みんなとても楽しそうでした」
ファインダウェイ代表の浜野さん高校生になると外国に興味を持ち、休みになるたびに2〜3カ月の旅行に出掛けた。現地で見るものすべてが新鮮で楽しかった。現地で学校に通ったり、安宿に泊まったりしながら外国人に触れた。お金がなかったのでアジアが中心。インドに行ったときは原因不明の病気にかかり、3日間を通じてキャップ一杯の水とバナナ3本しか食べられなかったときもあった。
そうした経験を踏まえ、浜野さんがインターンとして参加したのは留学生のルームシェアを支援する企業。しかし小さいころから自分で何かを始めるぞ、という気持ちは持ち続けていた。
そんな2人が意気投合するのに時間はかからなかった。
机上の理論ではなくて、現場に足を突っ込んでいる感覚
自分たちの強みを生かし、何か学生向けのビジネスはできないか、と日々考えていた。そうしたときに海外で広告入りルーズリーフを配布するビジネスがあることを知る。「これだ!」と思った2人は夢中になって調べた。ゼミで学んだ知識を総動員し、ビジネスプランを立て、収支計画を組み上げた。

サービス名は「ルーズフリー」。出来上がったプランを知り合いの起業家や、アルバイト先の社員にぶつけてみた。分からないことだらけだったが、自分たちなりの仮説を立て、周りの人たちからフィードバックをもらうことで精度が高まる感触を持った。「新しいね、いいんじゃない」「これって学生に飽きられたらどうするの?」。そうした意見を真剣に検討し、考え得る限りの対策をビジネスプランに盛り込んでいった。
そこには自分たちでビジネスを作り上げている実感があった。机上の理論ではなくて、現場に足を突っ込んでいる感覚があった。「とにかくやってみよう!」。浜野さんと内藤さんは決意する。まずは営業から、だ。
[田口元,ITmedia]
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