あえて「紙に書く」を実践するライフハック テンプレート。これを使えば、ネガティブな状況をチャンスに変えることができる。「ポジティブ思考」をテーマに、Biz.ID編集部で実践してみた。
ライフハックテンプレートの効果を検証するために始まった「ライフハックテンプレート実践リポート」シリーズ。第2回は「ポジティブ思考」をテーマに、3つのシートを実践し、毎日を楽しく過ごし、ピンチをチャンスととらえるためにどうしたらいいかを考えてみた。なお、今回のテスターもBiz.ID編集部の斎藤、豊島、筆者の3名である。
今回“実践”したライフハック テンプレート | |
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#053 ラッキーシート | 自分がいかにラッキーだったかをアピールするためにも書きとめておきましょう。 |
#042 長所レター | あの人の良いところ、知っていますか? 短所ばかりを見るのではなく、長所に目を向けてみましょう。 |
#055 プラスマイナスシート | 目標を実現したときに、どんな状況になっているのかイメージしてみましょう。 |
「あまりネガティブな方ではないですね」という斎藤と、「ネガティブなときはとことんネガティブですね……。そうすると底を打ってまたポジティブになれますから」という豊島。最初にチャレンジしたのは「ラッキーシート」だ。
このシートを使い、数分間をかけて最近身の周りに起こったラッキーな出来事を書き込んでもらった。自分がいかにラッキーかを普段から意識しておくことで、自分もポジティブになれるし、周りの人にもそういう印象を与えることができる。
「マジックがマスターできてラッキー!」「ヤフオクで30年前の絶版の本が買えてラッキー!」と書いたのは豊島。一緒に仕事をしているが、このようなマニアックなラッキーポイントを持っているとは知らなかった。
また日々のささいなことにラッキーを感じる傾向があるのが斎藤だ。「なくしたと思ったカサが机の下にあった」「池袋駅に着いたらちょうど電車が来た」など、それは良かった……、とほのぼのするようなラッキーポイントを持っているようだ。
実際に書いてみた感想はどうだろうか。「直近のことは思い出せるのですが、ちょっと前のことになると覚えていないなぁ。『あ、ラッキー』と思うことが確かにあったはずなのですが……。こうして書き出しておくと話のネタになっていいかもしれませんよね」(斎藤)
「私は単純に楽しかったです。ラッキーなことを思い出すと楽しい気分になれますよね。やってみて良かったです」。豊島の感想はシンプルだが、とてもうれしそうだった。
やってみて分かったのは「ラッキーなことを話している人とは仲良くなりたい」と思えることだ。こうしてラッキーシートを埋めることで、その人の魅力が倍増するのではないだろうか。仲間内で試してみると楽しい気分になれることだろう。
次に3人が試してみたのが「長所レター」。普段接している人の良いところを徹底的に考えてみよう、というものである。早速数分間を使って書いてもらった。
書いた後は2人とも晴れやかな顔になっていた。「書いていると、その人のことをあらためて好きになりますね。またその人が好きなシチュエーションを具体的に思い浮かべることができました。翻って自分だったらどういう行動を起こしていたかな、と、ちょっと考えてしまいました」(斎藤)
「自分が好きな人はどういうことをする人か、がはっきりしました。自分が理想とする人間の行動が分かってきたような気がします」(豊島)
斎藤も豊島も人の良い面にフォーカスすることで、自分の行動を振り返ることができたようだった。もし、自分が同じシチュエーションに置かれたらどうすべきか、あらためて考えたという。
最後に使ったのは「プラスマイナスシート」。今抱えている問題にはどういうプラス面とマイナス面があるかを書き出していくシートだ。どんな問題もひどい面ばかりではない、ということを理解したかったので「なるべくひどい問題を書きましょうね」という指示にした。
書いている最中に首をひねっていたのは斎藤。「ひどい問題だなぁ、いいところなんてないよ、と思って書き始めたのですが、意外に良いところばかりでびっくりしました」
豊島は書いていて「普段から思っていたことをあらためて再認識できた」という。物事には良い面も悪い面もあるので、あらためてまとめることで頭を整理する必要があるな、という感想を持ったようだ。
今回は、ポジティブ思考を身につけるためのシートを実際に使ってみた。特にラッキーシートは自分がいかに幸運かを自分でも認識できて、さらに周りの人にも楽しい雰囲気で伝えることができるので効果が高かったように思う。どうも最近ふさぎがちで……という方は試されてみてはいかがだろうか。
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