第4回 決断を試す4ステップリストのチカラ

あなたは日々決断をしていますか? そしてその決断に迷いはありませんか? これから行おうとしている決断を吟味するためのリストを用意しました。

» 2008年02月05日 14時25分 公開
[堀内浩二,ITmedia]
  1. あなたが下した決断を具体的に書き出す
  2. その決断を下した理由をできるだけたくさん書き出す(これらがあなたの「仮定」です)
  3. 「仮定」の1つ1つについて、その反対を書き出す
  4. 次の2つの問いを自分に問いかける
  • もともとの仮定に対してどれくらい自信があるか?
  • もし反対の仮定が正しいことが分かったとき、その決断にどれくらいの影響があるか?

※引用元:BuildingBrands Ltd, "Challenge Your Assumptions"より翻訳しました


 決断に際して、不確定要素に対しては何らかの仮定を置きます。その仮定を並べ尽くして、1つずつ吟味してみる。言ってみれば「決断を揺さぶってみる」のが、このリストの狙いです。

 既に行った決断を振り返るのではなく、どちらに決めたらよいか迷うケースでは、ベンジャミン・フランクリンが考案した「功罪表」が役に立ちます。

ベンジャミン・フランクリンの功罪表

  1. 白紙の真ん中に縦線を引く
  2. PRO(メリット・賛成する理由)とCON(その逆)を書き出す
  3. 相殺できそうな項目同士を見つけて消していく
  4. 項目が減り、付け足す項目もなくなった時点で総合的に考えて決断する

 どちらも、理由を「書き出して」みるところがポイント。われわれはあまりに迷ってしまうと、強く印象に残った(あるいは最後に目についた)2、3の仮定を重視した決断をしがちです。決断の理由を書き出してみることで、判断の偏りを小さくできます。

*ListFreakというサイトについて

 本文中、*ListFreak(リストフリーク)というサイトに触れている部分があります。*ListFreakは2005年11月に開設したリスト収集・共有・活用サイトです。

 *ListFreak - 世の中の知恵やコツを「リスト」で共有するサイト


筆者:堀内 浩二

株式会社アーキット代表、グロービス経営大学院客員准教授。「個が立つ社会」をキーワードに、個人の意志決定力を強化する研修・教育事業に注力している。起-動線など複数のサイトを運営。ネットメディアへの寄稿も多い。外資系コンサルティング企業時代にシリコンバレー勤務を経験。


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