自分のWebサイトが、ブラウザによって、またはOSによってどのように見られているか――。いちいちブラウザをインストールするのも面倒だし、OSの切り替えはもっと難しい。オンラインで手軽にチェックできるサービスを紹介しよう。
Webページの表示に利用するブラウザやOSなど、人によって利用環境はさまざまだ。自分の環境ではきちんと表示できるWebページでも、他人の環境では見え方がまったく違っていて、レイアウトがガタガタだったり、最悪の場合は一部が表示されないなど、ヒサンな状態になっていることもしばしばだ。
最近であれば、個人のブログが要注意。さまざまなブログパーツを共存させている場合は、ブラウザやOSなど条件の違いによってレイアウトが崩れる確率も高くなる。こうした事故はなるべく防ぎたいと思っていながらも、チェックの手間がかかることから、半ばあきらめている人も多いのではないだろうか。
今回紹介するのは、こうした環境別Webページのスクリーンショットを、URLを入力するだけでオンラインで取得してくれるWebサービスだ。対象となるURLとブラウザ、OSを指定することにより、さまざまな環境におけるWebページの見え方をまとめてチェックできるので、手間をかけずに表示確認をするにはもってこいだ。
最初に紹介するのは「スクリーンショット.jp」だ。このサイトでは、URLを入力し、表示を確認したいブラウザとOSにチェックを入れてクリックすれば、それぞれの環境でのWebサイトのスクリーンショットを表示してくれる。出力サイズは、XGA(1024×768)と、SXGA(1280×1024)を選択できる。
サービスには無料版と有料版があり、無料版ではブラウザの種類を5つに限定しているほか、SSL非対応、さらにスクリーンショットの中央にはスクリーンショット.jpのロゴのすかしが表示される。有料版ではこれらの制限がなくなるので、業務利用など、本格的に利用したい場合は有料版(月額1480円〜)を申し込むといいだろう。
サービス名 | 利用料 | 提供元 |
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スクリーンショット.jp | ・無料版 ・ライトプラン(月額1480円、月間100URLまで) ・レギュラープラン(月額2980円、月間500URLまで) ・プレミアムプラン(月額4980円、月間2000URLまで) |
ヴィッシュ |
もう1つ紹介するのは海外生まれのサービス「Browsershots」だ。こちらもスクリーンショット.jpと同様、URLとブラウザ、OSを入力してボタンを押すことにより、各環境でのスクリーンショットを取得してくれる。画面表示は英語だが、スクリーンショット.jpと異なり、無料版でのブラウザ指定の制限がないほか、ダウンロードできる画像についても透かしは入っていない。
何度か試した限りでは、指定したブラウザ・OSがすべて処理されないまま完了してしまったり、あるいは日本語環境でないが故の文字化けが発生したこともあったが、おおむね問題なく利用できる。なによりも表示環境の幅広さが魅力のこのサービス、スクリーンショット.jpを補完する形で利用するとよいだろう。
サービス名 | 利用料 | 開発者 |
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Browsershots | 無料 | Johann C. Rocholl氏 |
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