インタビュー
小飼弾氏に聞く: 会議についてどう思いますか? (1/5)
会議、そしてコミュニケーションは、ネットで大きく変化したと言われる。“会議”という場も実は大きな変化を遂げている。アルファブロガーでオープンソースプログラマーの小飼弾さんに、会議、そしてコミュニケーションについて聞いてみた。
会議について考えていく本連載。今回は、ベストプラクティス的な方法論や一般論だけでなく、ある個人にとって会議またはコミュニケーションとはどのようなものなのかというテーマでインタビューを行った。今回、登場するのはアルファブロガーでオープンソースプログラマーの小飼弾さんだ。
スケーラブル・サマリー──必要なディテールはどのくらいか?
今回のインタビュアー、アプレッソの小野和俊氏小野和俊 今回のインタビューは会議に関連した連載の一貫として、弾さんにネットとコミュニケーションをテーマとしたお話を伺えればと思います。よろしくお願いします。
小飼弾 よろしくお願いします。
小野 梅田望夫氏はここ数年、セミナーに現地まで出向いて参加するのはやめて、ネットでストリーミング中継を見るようにしているそうです。ネットでのコミュニケーションツールが発達することで、リアルに出向く必要性が低下する場合があると思いますが、弾さんとしてはこのあたりいかがでしょうか。例えば会議でも直接参加せずネットで済ますケースが増えてきたりしていますか?
小飼 もちろんネットで済ますものもあるけど、無理にネット化しろという立場ではない。ネット化できない会議もたくさんやっている。梅田さんのケースは、サマライズしている人を信用している。現場まで行こうとする人は、大事な情報が抜け落ちていないか、余計な情報を継ぎ足していないかと考えている。
立場によっても違うと思う。セミナーを受講する場合と、自分が責任者として何かに取り組む場合とでは全く違う。責任者なら、サマリーをうのみにしちゃいけないケースが多い。それに、ストリーミングしきれないものも多い。例えば芸人もそう。高いお金を払って見に行くのより中継の方が良かったら悲しい。面白い人ほど近寄れば近寄るほど、電子化できない情念を振りまいているもの。

小野 例えば私は父親が大相撲大好きで、「砂かぶり」と呼ばれる力士と親方まで数センチしかない席を持っていて、ときどき券をもらって見に行ったりします。取組直前の力士や、親方の前を頭を下げて通り過ぎる力士、土俵に上がった行司などからはものすごいオーラが出ていて、確かに遠くから見るのとすぐ近くでそれを感じるのとではまったく違う。ジョブズの現実歪曲フィールドの話なんかも同じような感じでしょうか。
[小野和俊,ITmedia]
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