タブブラウザから擬似的に“タブを切り離す”ことで、「Webページを見ながらブログを書く」「動画サイトを見ながらネットを閲覧する」といった“ながらWebブラウジング”を快適に行う方法を紹介する。
限られたスペースで多数のウィンドウを扱えることで便利なタブブラウザだが、たまに不便に感じることもある。その最たるものが、2つのウィンドウを見比べたい場合に、左右に並べることができない点だ。もちろんもう一度新規ウィンドウでブラウザを立ち上げてもいいが、目的のWebページを再度読み込まなくてはならない。そこで、今表示しているページをそのままに、あたかもタブだけが分離して見比べられる方法をご紹介しよう。
例えば、あるWebページを見ながらブログを書きたい、またWebメールを書きたい場合、タブをいちいち切り替えながら書くのではストレスを感じてしまう。また、YouTubeやニコニコ動画のような動画サイトを「ながら見」しながら別のWebページを閲覧したいという場合も、タブブラウザはやや不向きな存在だ。
こうした場合は、「Webアプリ専用のFirefoxを作る」記事で紹介したように、特定のWebアプリ専用にブラウザを用意してしまうというワザもあるが、現在使っているのと異なるブラウザを利用する方法もある。例えば、メインブラウザがInternet Explorerであれば、FirefoxをWebメール専用にしてしまうといった方法だ。ホームページにそのWebアプリのURLを指定しておけば、ショートカットをクリックするだけで、Webアプリが起動するようになる。Mozillaの「Prism」を使うのもいいだろう。
メインブラウザにFirefoxを利用しているのであれば、Firefoxのアドインである「IEview」を利用する方法も面白い。「IEview」はもともとFirefoxで見られないページをIEでチェックする際に用いるアドインだが、これを用いると、見ているWebページを右クリック経由でIEで表示させることができる。つまり「現在見ているタブを切り離して表示」という動きが擬似的に可能になるのだ。本来の利用方法とは異なるが、右クリックから手軽に実行することができるため、何かと小回りが効く。
今回はFirefox絡みの話を主に取り上げたが、Operaであれば、並べて見たいタブをドラッグ&ドロップだけで別ウィンドウに切り離すことができる。タブを切り離して使う機会が多いユーザは、Operaへの乗換えを検討してみるのも一興だろう。
ソフト名 | 対応ブラウザ | 利用料 | 作者 |
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IEview | Firefox | 無料 | Paul Roub氏 |
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