外出している人に電話番号を伝言するとき、携帯電話のメールは便利。だが、電話番号の書き方を間違えると、携帯電話から直接電話できないことがあるのだ。
外出している人に電話番号を伝言するとき、携帯電話のメールは便利。メールに書かれた電話番号をクリックすれば直接電話をかけられる「Phone to」と呼ぶ機能があるからだ。口頭で電話番号のやり取りをすると間違いやすいが、メールに書けばまず間違えようがない。さらにクリックするだけで発信できるので、番号の押し間違いも防げるのである。
当然のように使っている機能で、わざわざ説明するのもはばかられるが、このPhone toがうまく機能しないことがある。ポイントは「市外局番」である。東京の場合は「03」だが、この「03」を省いてしまうと番号として認識しない。
どうしても市外局番を抜きでPhone toとして認識させたい場合、「Tel:」を冒頭に入れるといい。たとえば「03-0000-0000」という電話番号なら、「Tel:0000-0000」と半角で入力しよう。auの場合は、「Tel:」から「 : 」(コロン)を引いて「Tel」だけでも認識する。基本的には半角/全角に関係なく認識するようだが、au以外は「Tel:」を半角入力する必要があるようだ。ただし、携帯電話の場合は市外局番なしでは発信できないので、現実に使うことは少なそう。あくまで予備知識と考えたほうがいい。
なおNTTドコモとソフトバンクモバイルの場合は、市外局番冒頭の「0」を「+」に置き換えても電話番号として認識してくれる。「03-0000-0000」は「+3-0000-0000」といった具合だ。「+81」と国番号を付けても認識する。こちらは半角/全角関係なく認識してくれる。
一方、Phone toの認識が“厳しい”のはウィルコムかもしれない。「Advanced/W-ZERO3[es]」(W-ZERO3メール)と「WX320T」で試したところ、市外局番から始まる半角の数列か、市外局番なしの場合は冒頭に「Tel:」をつけた半角の数列のみを電話番号として認識した。携帯各社の端末では半角/全角または半角と全角が混ざり合っても認識するのに、PHSユーザーの筆者としてはちょっと残念だ。
というわけで、携帯電話やPHSに対して電話番号をメールで知らせるときは、半角の数字で市外局番から入力するといいだろう。送信先にPHSユーザーがいない場合は、半角全角にかかわらず市外局番から入力しよう。
ちなみにURLを認識して、クリックするとWebページにアクセスできる「URL to」機能もしくは「Web to」機能もおなじみだろう。こちらは「http://」または「https://」から始まる半角英数字に反応することを覚えておくといい。
たとえばアクセスさせたいWebサイトの場合は「http://www.itmedia.co.jp/bizid」と書き、必ずしもアクセスさせたくない場合は「www.bizid.jp」――といったように書き分けると便利かもしれない。
同じように、メールアドレスを認識する「Mail to」機能もよく使う。こちらは「@」前後に半角英数字が入っているかどうかをチェックしている。携帯各社では@前後に1文字でも入力されていればアドレスと認識。ウィルコムのPHSでは@の後ろが「 . 」を含む文字列であることがポイントになる。
いずれにせよメールを送信するには正しいアドレスを入力する必要があるので、あまり役に立たないかもしれないが、予備知識としては知っていてもいいだろう。
クリッカブルにしたい内容 | 機能名 | 方法 |
---|---|---|
電話番号 | Phone to | 市外局番から入力する(半角推奨) |
URL | URL to/Web to | 「http://」「https://」から入力する |
メールアドレス | Mail to | 「@」前後に文字列 |
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