Firefox 3ではセキュリティや使い勝手などが向上し、Webアプリケーションのオフライン機能をサポートする。
Mozilla Foundationは11月20日、Firefox 3のβ1をリリースした。
Firefox 3はGecko 1.9レンダリングエンジンをベースに、従来のバージョンよりセキュリティや使い勝手などを向上させている。
セキュリティに関しては、ロケーションバーのアイコンをクリックすると、サイトのオーナーの情報が表示される機能や、マルウェア配布サイトのブラックリストに載っているサイトにアクセスすると警告を表示する機能(β1ではまだ有効ではない)が加わった。アドオンのバージョンを自動的にチェックして古くて安全でないものを無効化する、偽装の疑いがあるページのコンテンツを表示しないといったセキュリティ対策も組み込まれている。また、ユーザーが実行可能ファイルをダウンロードしたときにウイルス対策ソフトに通知し、Vistaのペアレンタルコントロールにも対応する。
使い勝手の面については、パスワード管理やアドオンのインストールが容易になり、ブラウザ再起動後やネットワーク設定の変更後にダウンロードを再開できるようになった。ページ全体をズームしたり、ロケーションバーや検索バーのサイズをカスタマイズすることもできる。Vista、Macとの統合も強化された。VistaのネイティブテーマでFirefoxを表示でき、Mac OS Xのスペルチェッカーを使ったり、Growlでダウンロードの完了やアップデートの通知を受け取ることが可能になった。
このほか、ブックマークにタグを付ける機能、最近ブックマークしたページやタグを付けたページなどにすぐにアクセスできる「Smart Places Folder」も加わった。「mailto:」からWebメールを送るなど、デスクトップアプリケーションの代わりにWebアプリケーションを使えるようにもなった。
さらに信頼性が向上し、メモリリークを修正、開発者がWebアプリケーションにオフライン機能を追加できるようになった。
Firefox 3β1はWindows、Linux、Mac OS Xに対応。英語版、日本版など各国語版が提供されている。
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