「テキストデータを読み上げさせたり、初音ミクに歌わせたり」――。目で確かめるのではなく、音で確かめる方法を考えてみよう。
「しまった」――。この原稿を書きながら、ちょっとだけ後悔した。前回の記事のはてなブックマークに「さらに、そのテキストデータをTTSで読み上げさせたり、KAKASIで仮名にして初音ミクに歌わせたり」というコメントをいただいたからだ。出し惜しみをしていたわけではないが、今回の「その2」は目で確かめるのではなく、音で確かめる方法を考えてみよう。
シンプルなのは、自分自身で声を出して読んでみること。耳から入ってくる音に人間は意外と敏感だ。文章を漫然と黙読するより、ミスや違和感に気づくかもしれない。それに口を動かすことが刺激になって、集中力が増してくる可能性もある。
とはいえ、自分が書いた文章を自分自身で読んでも間違いに気付かないこともある。「でも周りに人はいないし……」という場合は、Windows XPに標準搭載している音声合成機能を利用するのも方法だ。冒頭紹介したはてなブックマークでの「テキストデータをTTS(Text To Speech)で読み上げさせたり」がこれにあたる。
設定は、[スタート]−[コントロールパネル]−[音声認識]で行う。日本語のテキストを読み上げたいときは、「LH Kenji」か「LH Naoko」を選択する。Microsoft Officeを利用する場合は、その後Excelを起動し[ツール]−[音声]から、「[読み上げツールバー]の表示」をクリック。テキストを入力したセルを選択した状態で、読み上げツールバーの「セルの読み上げ」を選べば、機械的ではあるが入力したテキストを読み上げてくれる。
実はWindows XP標準搭載のTTSエンジンに対応したソフトウェアはそれなりに存在するが、ローカルのアプリケーションをインストールするのが嫌だという人は、オンラインサービス「Speech Machine」が手軽だ。
ただし、マイクロソフト謹製のTTSエンジンにしろ、Speech Machineにしろ、読み上げた音声がちょっと機械っぽいのが不満。これもはてなブックマークにあった通りだが、今話題の「初音ミク」に“歌わせる”のもいいかも。少し手はかかるが、これも効果的な確認を行うためだ。1点だけ要注意。歌わせるのに凝りすぎて締め切り時間をオーバーしないように――である。
なお、いずれの方法もあまり音を大きくしすぎると周りの人に迷惑になる。イヤフォンを利用するなり、音量を絞るなり、周囲の迷惑にならない範囲で活用しよう。
No. | 方法 |
---|---|
1 | 自分自身で音読する |
2 | Windows XP標準の音声合成機能を利用して、Excelに読み上げさせる |
3 | オンラインサービス「Speech Machine」を利用する |
4 | 話題の「初音ミク」に“歌わせる” |
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