脆弱性を修正した「OpenOffice.org」日本語版、Wikipediaに対応

OpenOffice.orgは10月4日、統合オフィスソフト「OpenOffice.org 2.3日本語版」を公開した。TIF画像を処理する際の脆弱性を修正したほか、「Wikipedia」などにも使われている「MediaWiki」へのエクスポートをサポートした。

» 2007年10月05日 18時01分 公開
[鷹木創,ITmedia]

 OpenOffice.orgは10月4日、統合オフィスソフト「OpenOffice.org 2.3日本語版」を公開した。9月に公開した英語版をローカライズしたもので、TIF画像を処理する際の脆弱性を修正した。Windows版とLinux版を無償ダウンロード提供している。

 OpenOffice.org 2.3では脆弱性を修正したほか、表計算ソフト「Calc」やワープロソフト「Writer」などの機能を強化した。

凡例には折れ線のシンボルも

 Calcでは操作手順を簡略化したグラフウィザードを新たに採用。ツールバーのグラフボタンやメニューの「挿入」−「グラフ」をクリックすると、自動的にグラフをシート内に配置するので、プレビューを確認しながらグラフ作成ができる。グラフに表示する凡例に折れ線のシンボルも含めるようになっている。

 また、点のみのレーダーチャート、立体的な線による散布図など、作成できるグラフの種類も追加した。立体的な円グラフの一部項目を切り出すことも可能だ。さらに、これまでユーザーが定義した最大値や最小値などを設定できなかった対数対数グラフを改善。最大値や最小値、目盛り間隔の設定が可能になっている。

 ワープロソフト「Writer」では、Wikiの1つで「Wikipedia」などにも使われている「MediaWiki」へのエクスポートをサポート。ファイル書式のドロップダウンリストから「MediaWiki(txt)」を選択するとテキストファイルとして保存できる。保存した内容をMediaWikiの編集画面に貼り付ければ、Writerでの論理構造を保ったままページを作成できるという。

 Writerではこのほか、左にレイアウトされていた入力画面を中央に表示するようになった。拡大縮小した場合でも常に画面を中央に表示する。

 このほかプレゼンテーションソフト「Impress」で、「曲線オブジェクト」「多角形」「フリーハンドの線」といったアニメーション効果を追加。ユーザーが描いた軌跡の上でオブジェクトを動かすことができるようになった。

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