ドキュメントスキャナも持ち歩き──小さくなったScanSnap仕事耕具

A4対応のADFスキャナとしては世界最小、最軽量──。PFUは、従来製品と比較して体積比で3分の1、重さで2分の1に小型化した「ScanSnap S300」を10月6日に発売する。USBバスパワーによる駆動も実現し、持ち歩いての利用も可能だという。

» 2007年10月01日 15時02分 公開
[鷹木創,ITmedia]

 PFUは、ドキュメントスキャナ「ScanSnap」の新製品「ScanSnap S300」を10月6日に発売する。オープンプライスだが、同社の通販サイト「PFUダイレクト」での直販価格は2万9800円。Windows 2000/XP/Vistaをサポートする。

 ScanSnap S300は、従来モデルの「ScanSnap S510」と比較して、体積比で3分の1、重さで2分の1に小型化した製品。本体サイズは264×95×77ミリ(幅×奥行き×高さ)、重さは1.4キロで、PFUによると「A4対応のADFスキャナとしては世界最小、最軽量だ」という。

 これまでの製品同様、カラー両面同時読み取り機能を搭載し、紙文書をワンタッチでPDF化できる。対応する用紙サイズはA4〜B6、はがきなど。名刺サイズも読み込める。また、USB接続を2ポート分利用する必要があるが、ACアダプタを使わないUSBバスパワーでの駆動も実現した。

USB接続を2ポート分利用する必要があるが、ACアダプタを使わないUSBバスパワーでの駆動も実現

 一方、小型化の引き換えに従来製品よりも読み取り速度とADFにセットできる原稿枚数が低下。従来製品と比べると、読み取り速度は、カラーで150dpiのノーマルモード時では毎分18枚から毎分8枚に、ADFのセット枚数も50枚から10枚にそれぞれ低下した。なおUSBバスパワーでの動作時は、読み取り速度がノーマルモードで毎分4枚とさらに遅くなる。また、従来製品に付属していた「Adobe Acrobat 8 Standard」は付属しない。

ScanSnap S300とS510の違い
項目 S300 S510
直販価格 2万9800円 4万9800円
光学系/光源 セルフォックレンズ等倍光学系(CIS)
RGB3色LED
モノクロCMOS
非球面レンズ縮小光学系
白色冷陰極管
読み取り速度(カラー/150dpi) 毎分8枚
USBバスパワー時:毎分4枚
毎分18枚
A3用キャリアシート ×
ADFのセット枚数 最大10枚 最大50枚
消費電力 ACアダプタ時:9ワット以下
USBパスパワー時:5ワット以下
28ワット以下
外形寸法(幅×奥行き×高さ) 284×95×77ミリ 284×157×158ミリ
重さ 1.4キロ 2.7キロ
添付ソフト ScanSnap Organizer V3.2
ScanSnap Manager V4.2
名刺ファイリングOCR V2.2
ScanSnap Organizer V3.1
ScanSnap Manager V4.1
Adobe Acrobat 8 Standard
ABBYY FineReader
名刺ファイリングOCR V2.1
PFUタイムスタンプ

 PFUでは、S300をエントリーモデルに位置付ける。S510と比べれると読み取り速度やADFのセット枚数は少ないものの、小型化とUSBバスパワー駆動によって携帯性が高まったことから、「持ち歩きも可能で、ちょっとした書類を気軽にスキャンしてほしい」という。

 このほか、PDF管理ソフト「楽2ライブラリ パーソナル Lite V4.0」を同梱した「ScanSnap S300 楽2ライブラリ パーソナル Lite V4.0セットモデル」も発売する。こちらの直販価格は3万3800円。楽2ライブラリ パーソナル Lite単体の直販価格は9800円となっている。

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