日本ならではの“名刺文化”を切り口に、企業の人脈情報をデータベース化するサービスが登場。社員は、交換してきた名刺をスキャナに差し込むだけでアドレス帳ができあがる。
三三は企業の人脈データベースを構築、運用する企業向けサービス「Link Knowledge」の提供を開始した。個々の社員が持つ人脈をデータ化し、会社の資産として活用するためのサービスだ。
個々人が抱えている人脈をデータ化することで、特に営業業務において効果を発揮する。例えば「A社のマーケティング部に知り合いを持っている人は社内にいないか?」といったことを簡単に検索できるようになる。
Link Knowledgeでは、従来の同様のサービスの失敗は社員に人脈情報を入力させようとした点にある、と分析。各社員が交換してきた名刺を使って、データベースへの入力を三三が行うことで、自発的な人脈情報の収集を促す仕組みとした。
名刺を交換してきた社員は、自社オフィスに設置した専用スキャナに名刺を差し込む。名刺データはネットを介して三三に送られ、三三ではオペレータが手作業でデータを入力。利用者は、Webブラウザや携帯電話を介して名刺データにアクセスできる。スキャナに名刺を差し込むだけで、自動的にアドレス帳ができてしまう、しかもそれが全社が共有できるというのが特徴だ。
名刺データはデータセンターで管理することで、これまで管理がずさんなことが多かった名刺についても、セキュリティレベルを向上させられるとうたう。
サービス価格は10ユーザーまでで月額10万円。スキャナの貸与料と月間300枚までの名刺入力も含む。
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