「紙copi」がインターナショナル版「Kamicopi」へ

日本発のWebクリッピングソフト「紙copi」が世界進出を目指す。ソースコードを一新した「Kamicopi」として各国語対応を行い、“広告モデルのクライアントソフト”というビジネスモデルも模索する。これにともない、無償の「紙copi Lite」の開発は終了する。

» 2007年09月12日 16時27分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 Webクリッピングソフト「紙copi」が、「Kamicopi」と名前を変えて世界を目指す。

 ユミルリンクは9月11日、簡単にWebページを保存できるソフトウェア「Kamicopi」のα版を公開した。これに伴い、これまで無償提供してきた「紙copi Lite」の開発を終了すると発表した。

 Kamicopiは、同社が4月1日から開発を進めてきたインターナショナル版の紙copiに当たる。表示しているWebを保存する機能や、メモを書き込む機能、それらを階層構造として管理できるといった紙copiの代表的な機能をサポート。さらに、RSSフィードを収集して保存する機能や、Webページなどを画像として保存する機能なども備えている。開発途中のα版であり、無償で利用が可能だ。

 開発者の洛西一周氏は同社サイトで、Kamicopi開発の3つの理由をこう記している。

 「1つめは、紙copiのシンプルで手軽な情報管理のインタフェースを日本以外の人にも知ってもらいたい。2つめは、ソフトウェアのビジネスモデルの世界的な転換を先取りすること。クライアントソフトウェアのビジネスも、Webと連動することで、少額の利益を広く確保する方法(広告など)が一般的になる。3つめは、世界各地の人々の幅広い意見を受け入れたいということ」

 紙copiのソースコードは大きく2系統あるが、無償の紙copi Liteは古い版でメンテナンスが困難になっていたという。KamicopiはLiteのコンセプトを引き継ぎながら、内部のコードは一新されている。

 現在、日本語のほか英語、中国語(簡体)に対応しており、今後、中国語(繁体)、韓国語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロシア語、ポルトガル語への対応を進めていく予定だ。12日にオープンしたkamicopi公式サイトでは、各国語解説ページへのリンク(現在は未動作)も用意してあり、各国語対応へ意気込む。

 今後も、有償販売している「紙copi」(ダウンロード版2625円、パッケージ版4410円)の開発、サポートは継続する。

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