スカイコムのPDF変換サービスがSaaSに──Salesforce.comで提供

スカイコムは9月7日、オンラインPDF変換サービスのSaaS版「NinjaPDF for AppExchange」を開始した。Salesforce.comが米国で提供するオンデマンドプラットフォーム「AppExchange」からインストールできる。英語のインタフェースだが、国内Salesforceユーザーも利用可能だ。

» 2007年09月07日 13時43分 公開
[鷹木創,ITmedia]

 スカイコムは9月7日、PDF変換サービス「NinjaPDF for AppExchange」を開始した。Salesforce.comが米国で提供するオンデマンドプラットフォーム「AppExchange」からインストールできる。英語のインタフェースだが、国内Salesforceユーザーも利用可能。利用料は1ユーザー月額5ドルで、Internet Explorer 5.5以降、Firefox 1.5以降、Mozilla 1.5以降のWebブラウザをサポートする。

NinjaPDF

 NinjaPDFは、オンラインでPDFファイルを生成できるサービスで、スカイコムが7月23日に発表した「SkyPDF」のSaaS版(7月23日の記事参照)。Salesforce.comと連携し、ローカルのファイルだけでなくSalesforce上の「Document」フォルダ内のファイルもPDFに変換できる。Salesforce上でPDFファイルの共有化や管理ができる──というわけだ。

 また、Salesforce上の顧客管理システムと連携。「取引先の詳細(Account Detail)」ページにNinjaPDFのボタンを設置し、ワンクリックで利用できるようにした。作成したPDFは、取引先の詳細ページ上の「メモ&添付」欄に直接添付することも可能だ。生成したPDFファイルには、パスワードによる閲覧/印刷/コピー/注釈に制限を加えられるなど、セキュリティ機能も搭載している。

 変換可能なファイルはWord 2000/2002/2003、Excel 2000/2002/2003、PowerPoint 2000/2002/2003、Visio 2000/2002/2003で作成したファイルのほか、BMP/JPG/GIF/PNG/TIFといった画像ファイルやTXT/CSVのテキストファイル。利用料は1ユーザー月額5ドルだが、11月5日までに登録すると12月5日まで無料で利用できるキャンペーンも実施。キャンペーン後もフリートライアルの期間を30日設ける。また、500キロバイトまでの容量制限など機能を制限した体験版も用意している。

 Salesforce.comの榎隆司執行役員によれば、「米AppExchangeでは現在、700近いアプリケーションがインストールできる」。このうち2割以上が米国以外で開発されたものだが、日本国内で開発されたサービスは皆無だったという。「日本のソフトウェア産業は弱いと言われるが、NinjaPDFを初めとして今後は国内ソフトウェアを提供するプラットフォームの役割を果たしたい」。

 スカイコムのSaaSオンデマンド・ビジネス・プロジェクトで部長を務める清板ゆかり氏は「ターゲットはビジネス・パーソン。今冬には日本版AppExchangeで日本語インタフェースのNinjaPDFを提供したい」という。今後は、定期的にバージョンアップするなどサービス拡充などに注力するとしている。

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