熱くなったら“脚”をつける──ノートPCを冷ます方法：3分LifeHacking

夏場のノートPCの発熱は非常に不快。今回は、熱くなったノートPC用の冷却グッズを2点紹介しよう。

　以前「ノートPCのパームレストの熱を回避する」と題し、いくつかのワザやグッズを紹介した（関連記事その1、その2、その3）。今年も同様に、暑い夏にノートPCをなるべく快適に使うためのグッズを2つ紹介しよう。

ノートを浮かせて熱を逃す「Cool Feet」

　1つは「Cool Feet」だ。これはノートPCに取り付ける補助脚のような商品である。ノートPC全体を浮かせることによって、ノートPC底面と机の間にスキ間を設け、放熱が促されるようにしてくれる製品だ。装着は吸盤、もしくは円形のプラシートを粘着テープで貼った上から吸盤を使用する。

　実際使ってみると確かに空気の流れに影響するようで、パームレストから伝わってくる熱は少なくなったように感じた。ヒザの上に置いて使っている場合などは、ノートPCの底面が直接足に当たらないようになるので、低温やけどの心配も減りそうだ。

　とはいえ、長時間ヒザに乗せて作業していると、脚の当たっている部分が痛くなってくることが欠点。また、底面がでこぼこしているノートPCでは、装着できなかったり、装着できてもバランスが悪くなってしまう場合があるので、注意しよう。

脚は高さが異なる2種類、計4個が付属。取り付け面を確保するためのプラシート、さらに持ち運び用のポーチも付属

ノートPCの底面に吸盤で取り付ける。平坦な面があることを事前に確認しておきたい

本来は四隅に取り付けるが、後部に2個だけを取り付けてもそこそこ効果がある。なお、取り付け位置によってはノートPC本体のバランスが悪くなるので注意したい

　ちなみに、実際に使ってみた限りでは、4つの脚のうち2つを装着しただけでも、それなりに効果を感じた。ノートPCの前部があまり高くなってしまうと、スムーズな打鍵に影響しかねないので、写真のように後部の2つだけを取り付けて使うのもありだろう。

PCカードスロットから強制排気する「PCMCIAクーラー」

PCMCIAクーラー。PCカードスロットを使って強制的に換気を行う製品だ

　もう1つは「PCMCIAクーラー」だ。これはノートPCのカードスロットに装着し、内部にこもった熱をファンを使って外に追い出すという、かなり強引な製品である。PCパーツ売場ではたまに見かける製品だが、USB給電タイプの製品が新たに登場した。

　いくつかのノートPCで試してみたが、それほど風量が強くないこともあり、底面から風を当てて熱を逃すノートPC用クーラーに比べると効果は弱そう。また、機種によっても効果に差があり、モバイルタイプのノートPCではあまり効果は感じられなかった。本体が薄く、内部からの吸気が困難なためではないかと思われる。

使い方はノートPCのカードスロットに差し込むだけ。PCカードスロットに差し込む部分はダミーカードのようになっており、ドライバは不要

ぶっちゃけ、かさばり感はそこそこある。USB給電もあまりスマートな方法とは言い難いが、ACアダプタよりはマシだろう

　もっとも、ほかの冷却グッズのように机上専用というわけではなく、モバイルユースでも使えるというメリットは本製品ならではだ。屋外や出先でノートPCを使用する際、少しでも放熱を促したいというユーザは、利用を検討してみてはいかがだろう。