Skype障害の原因は「ユーザーの再起動」

多数のユーザーが短時間の間にPCをリブートしたため、SkypeのP2Pネットワークのリソースが足りなくなったことが引き金となった。

» 2007年08月20日 19時28分 公開
[ITmedia]

 Skypeを見舞った大規模なサービス障害は、世界中でユーザーがコンピュータを再起動したことが原因だった。同社が8月20日に明らかにした。

 同社によると、Windows Update経由で月例パッチが配布された後、短時間の間に世界中の多数のユーザーが自分のマシンをリブートし、これがSkypeのP2Pネットワークリソースに影響した。大量のログイン要求があったことと、P2Pネットワークリソースが不足したことが連鎖反応を起こして大規模なサービス障害につながったという。

 通常であればSkypeのP2Pネットワークは自己修復が可能だが、今回の件で、リソース割り当てアルゴリズムに、自己修復が迅速に行われなくなるバグが発見されたと同社は説明している。

 Skypeは、今回のような事態が再発する可能性は低いが、そうなってもユーザーに影響が出ないよう、問題を特定し、ソフトウェアに改善を加えたとしている。また同社は、今回の障害は攻撃によるものではなく、ユーザーのセキュリティは脅かされなかったと改めて強調した。

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