「LifeHack検索」に“利く”キーワードとは読者から見たBiz.ID

今週人気を集めたのは、検索キーワードに「つの方法」や「つの理由」を入力する記事。役に立つ方法を列挙した、いわゆる“LifeHack記事”を検索エンジンで探し出す方法だ。読者の反響も集めた。

» 2007年08月03日 21時45分 公開
[鷹木創,ITmedia]

 今週人気を集めたのは、検索キーワードに「つの方法」や「つの理由」を入力する記事。役に立つ方法を列挙した、いわゆる“LifeHack記事”を検索エンジンで探し出す方法だ。

「つの方法」と「する*つの」

 はてなブックマークでは、「『する*つの*』とか『ための*つの*』とかの方がよくないか?」というご指摘をいただいた。「*」はいわゆるワイルドカード。つまり、「〜する〜つの〜」が検索できるというわけだ。そこで、「つの方法」「つの理由」「する*つの*」「ための*つの*」をそれぞれ検索エンジンに入力して検索結果を調べてみた。

 なお、利用したサービスは、8月3日にα版がオープンしたばかりの「検索結果数 見比べくん」。入力した複数のキーワードごとに、Google、Yahoo!JAPAN、Live Searchといった各サーチエンジンの検索数を表示するサービスで、今回のようにキーワードごとのヒット数を見比べたいときに役に立つ。

 さっそく検索結果だが、8月3日20時現在で以下のような検索結果になった。

キーワード Google Yahoo!JAPAN Live Search 合計1
(Google+Yahoo!)
参考:合計2
(Google+Yahoo!+Live Search)
つの方法 260万 177万 1801万547 437万 2238万547
つの理由 183万 110万 818万1652 293万 1111万1652
する*つの 249万 6080万 415 6329万 6329万415
ための*つの 175万 2240万 59 2315万 2315万15
する つの 944万 6290万 1321万6547 7234万 8455万6547
ための つの 863万 2240万 455万5292 3103万 3558万5292
現時点で、見比べくんを通じたLive Searchへの入力では日本語が文字化けするため、3つの検索エンジンの合計値は参考値とした

 結果から言うと、Google検索のヒット数は「つの方法」が260万、「する*つの」が249万、「つの理由」が183万、「ための*つの」が175万となった。Google検索以上に差が開いたのは、Yahoo!JAPANでの検索結果だ。Google検索ではヒット数が最も多かった「つの方法」が177万、「つの理由」が110万と大きく数字を下げる一方、「する*つの」が6080万、「ための*つの」が2240万と大きく“躍進”した。ちなみにLive Searchでの比較は、見比べくんを通じたLive Searchへの入力で日本語が文字化けする。ひとまずはGoogleとYahoo!との比較で話を進めよう。

 実際の検索結果に差があったのか。「つの方法」と「する*つの」で比較してみた。

検索キーワード 上位10件
つの方法(Google) よりよい写真を撮る8つの方法」(DesignWalker)
人の目を引くタイトルを作るための5つの方法」(sta la sta)
早起きできる8つの方法早起きできる8つの方法」(POLAR BEAR BLOG)
再利用可能なコンテンツを探す6つの方法」(ITmedia Biz.ID)
スパムと戦う6つの方法」(ITmedia エンタープライズ)
黄金比をサイトのデザインに取り入れる簡単な3つの方法」(コリス)
クリエイティブになる6つの方法」(POP*POP)
今より確実に給料を上げるための5つの方法」(POP*POP)
わかりやすいコードを作成するための6つの方法」(IBM Japan)
パソコンを長持ちさせる3つの方法」(All About)
つの方法(Yahoo!JAPAN) 日本語入力が速くなる3つの方法」(All About)
パソコンを長持ちさせる3つの方法」(All About)
ソフト開発を成功させる1つの方法」(@IT)
スパムと戦う6つの方法」(ITmedia エンタープライズ)
渋滞を乗りきる7つの方法」(トーヨータイヤ)
スローライフでいこう―ゆったり暮らす8つの方法」(エキサイトブックス)
通信プレイ〜おでかけの2つの方法〜」(任天堂)
スローライフでいこう ゆったり暮らす8つの方法」(セブンアンドワイ)
ソフト開発を成功させる1つの方法の感想」(@IT Insider.NET)
紛らわしい情報構造を正す6つの方法」(Jakob Nielsen博士のAlertbox)
する*つの(Google) Ajaxを理解する4つのポイント」(ITmedia エンタープライズ)
ブロガーに共通する“5つの悩み”とは?」(ITmedia Biz.ID)
Linuxのパフォーマンスを改善する3つのTipsLinuxのパフォーマンスを改善する3つのTips」(Open Tech Press)
Windows Vistaに期待する2つのこと」(PC Watch)
打ち上げ花火をきれいに撮影する3つのステップ」(DesignWalker)
カップ焼きそばに失敗する3つのパターン」(デー)
企業ブログが失敗する7つの理由」(Web担当者Forum)
Gmailのアクセス禁止を回避する5つの方法」(POP*POP)
ダメな文章に共通する3つの問題点に注意」(日経ビジネスオンライン)
インターネットを速くする9つの方法」(All About)
する*つの(Yahoo!JAPAN) テスト駆動を導入するための3つのポイント」(@IT)
経済を支配する2つの法則」(ビーケーワン)
『徳力メソッド』を実践するための3つのポイント」(あすなろBLOG)
安全に検索するための6つのTips」(ITmedia Biz.ID)
情報マネジメントを実現する4つの施策」(@IT情報マネジメント)
観光、スポーツ、イベント。3つのマネジメントが社会をおもしろくする!」(四国学院大学)
人を大切にする3つの方法とは?」(在宅ワーク隣の裏事情アフィリエイト副業)
失った信用を即効で回復する4つのコツ」(All About)
ブロガーに共通する"5つの悩み"とは?」(ITmedia Biz.ID)
2つの規格をアグレッシブにサポートするWarner」(ITmedia +D LifeStyle)

 ざっと確認したところ、「つの方法」も「する*つの」もそれなりに異なる検索結果になるようだ。どちらかで検索して思うようなLifeHackが発見できなかったら、もう一方で検索してみるのも方法だろう。ただし、Yahoo!JAPANをはじめとしたいくつかの検索サイトでは、「する*つの」の「*」といったワイルドカードを検索キーワードとして利用できない。「つの方法」「つの理由」といった検索キーワードであればGoogleであれYahoo!であれ、検索エンジンを気にせず利用できるというわけだ。

 もちろん、「*」の変わりに半角スペースを入力するのもアリだ。たとえば「する つの」というような検索キーワードである。この場合は、いわゆる「アンド検索」でGoogle、やYahoo!をはじめとしたほとんどの検索エンジンで利用できる。少々、“検索精度”が落ちてしまうのが問題ではあるが。

テーマを決めて使いたい「Tips検索」

 このほか、読者からは「Tips検索」の情報もいただいた。最初から調べたいテーマが決まっている読者はこうした検索サービスをつかうのもいいだろう。

 ただ筆者としては、“LifeHack検索”するとき、特にこれといったテーマを決めずに検索することが多い。であれば、Tips検索をいきなり使うのはちょっとハードルが高いように思えた。そこで、まず先ほどの「つの方法」「する*つの」といったようなキーワードで、なんとなく知りたいテーマを絞り、その後にTips検索を使うといいのではないだろうか。

 例えば、「つの方法」で検索して「よりよい写真を撮る8つの方法」が気になったとする。そしたら、Tips検索で「写真」をキーワードに検索すると、写真に関するキーワードがより深く検索できるようになるだろう。

 というわけで、いくつか“LifeHack検索”について考えてみた。何か面白い検索方法などを思い付いた方は、はてなブックマークやトラックバックを通じて教えてほしい。

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