ペア・ワークの倦怠期を乗り切るには?【問題編】シゴトハック研究所

互いの仕事ぶりを公開しながら進める「ペア・ワーク」。最初は効果が出ていましたが、どうしてもマンネリ化してきてしまいます。ここを乗り切るにはどうしたらいいでしょうか?

» 2007年08月02日 16時27分 公開
[大橋悦夫,ITmedia]

 ペア・スケジューリング(6月15日の記事参照)やペア・ミーティング(6月22日の記事参照)を駆使して、お互いの仕事を公開しあいながら仕事を進めているタカフミ君とカホコさん。でも、ここに来てマンネリ化が生まれ、当初得られていたような効果が薄れているようです。

    マンガ:ふじたきりん

タカフミ君 カホコさん、最近仕事は順調ですか?

カホコさん え、えぇ。いつもGoogleカレンダーで見ていただいていると思いますけど、あんな感じで、ワタシ的には順調……だと思ってますけど。

タカフミ君 そうかー。いやぁ、なんか最近はイマイチ乗り気になれなくてさー。始めた頃はけっこうノリノリだったんだけどなぁ。

カホコさん もしかしてマンネリですか?

タカフミ君 そうかもしれない。最初は自分のスケジュールが誰かに見られている! と思うとものすごくプレッシャーになって、カーッとやる気になってたんだけど……。

カホコさん それが普通になっちゃいますよねー。実は私も……。

タカフミ君 やってもやらなくても、特にご褒美やペナルティがあるわけじゃないからなぁ。

カホコさん ですよね! 私も最初のうちは心地よいプレッシャーだなぁと思っていたんですけど、だんだんと慣れて来ちゃいました。それで、「ちゃんと予定どおり終わった時にはお菓子を食べてもいい」っていうルールを作ったんですけど……。

タカフミ君 へぇ〜。それはよさそうだね。

カホコさん でも、終わらなくても食べちゃうんですよね。

タカフミ君 あぁ〜。

ノリオ課長 そうやってご褒美を用意するのも1つの方法だけど、カホコさんの言うように、終わっても終わらなくてもご褒美にありつけてしまうという問題があるよね。

タカフミ君 仕方がないですよ。アメとムチの両方を自分でコントロールできちゃうわけですから。

ノリオ課長 まさしくその通り。「自作自演」になっちゃうわけだからね。

タカフミ君 やはり人はどんなことでもいつかは飽きるものなんだなぁ、とことを改めて痛感しています。

ノリオ課長 ちなみに、飽きてしまうのはなぜだと思う?

カホコさん ずっと変わらない感じがするから、かなぁ。

ノリオ課長 それはあるね。もっといえばどういうことだろう?

タカフミ君 展開が読めちゃうから、ですか?

ノリオ課長 そう! まさにそこにヒントがあるんだ。

筆者:大橋悦夫

1974年、東京生まれ。ブログ「シゴタノ!仕事を楽しくする研究日誌」主宰。学生時代よりビジネス書を読みあさり、システム手帳の使い方やスケジュール管理の方法、情報整理のノウハウなどの仕事術を実践を通して研究。その後、ソフトウェアエンジニア、テクニカルライター、専門学校講師などを経て、現在は仕事のスピードアップ・効率アップのためのセミナーや研修を手がける。デジタリハリウッド講師。著書に『「手帳ブログ」のススメ』(翔泳社)『スピードハックス 仕事のスピードをいきなり3倍にする技術』『チームハックス 仕事のパフォーマンスを3倍に上げる技術』『そろそろ本気で継続力をモノにする!』、近著に『Life Hacks PRESS vol.2』『LIVE HACKS! 今を大切にして成果を5倍にする「時間畑の法則」』がある。


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