秘書がいればToDoリストは不要?読者から見たBiz.ID

今週1週間で注目を集めた記事は「『できる』ToDoリストの作り方」。ToDoリストの重要性は分かっているんですが、なかなか付けられない筆者にとっても示唆に富んだ記事でした──。

» 2007年07月27日 20時37分 公開
[鷹木創,ITmedia]

 前回の「読者から見たBiz.ID」で、お伝えしたポスト・イットを本に貼り付けるときの注意点。図書館の蔵書には、ボールペンで線を引いたり、ページを折ったりするのはもちろん、ポスト・イットのようなのり付き付箋を貼るのもご法度だということが分かりました。

 その後、住友スリーエムから「ポスト・イット」についての説明がありました。「ポスト・イットに使われているアクリル系粘着剤(編集部注:つまり「のり」です)には、カビや虫の餌になるような成分はほとんど含まれておらず、また、時間が経過することによって変質することもないので、被着体である紙面を傷めてしまうことはおおむねない」といいます。

 とはいえ「被着体となる紙の種類によっては、長時間貼ったあとに被着体面にのりが残ってしまう場合があり、ページ離れを悪くしたり、場合によっては汚れの付着の原因となることがある」とのこと。一般的な書籍であればポスト・イットを活用できそうですが、長期的な保存を前提としている場合や貴重な書籍などは、やっぱりポスト・イットは避けたほうが良さそうです。

「いずれは秘書」でもToDoリストは管理し続けよう

 さて、今週1週間で注目を集めたのは「『できる』ToDoリストの作り方」です。ToDoリストの重要性は分かってるんだけど、なかなか付けられない筆者にとっても示唆に富んだ記事でした。

 特に気になったのは、次の文章です。はてなブックマークでも同じ部分をコメントに引用している方がいました。

 ToDoリストは、「ボスを演じる自分」から「アシスタントを演じる自分」への指示一覧だと考えるべきだ。コンピュータプログラムと同様に、指示が明確で具体的で、簡単に実行できるのなら十全だ。

 筆者はこれまで「秘書がいれば、ToDoリストなんか自分で管理する必要はないんじゃね?」と安易に考えていました。上司にも「秘書、ほしいっすねー」などと無謀にも伝えたものです。もちろんお金の問題があって秘書を雇うのは簡単ではありません。でもお金があったとしても、自分のToDoを管理できない人間に秘書に適切に指示を出せるのでしょうか。まったくボス側の思考しか持っていない自分にうんざりするのでした。

 ちなみに本誌のS編集長は月末になると「経費精算などの雑用を引き受ける仕事を社内の誰かが引き受けてくれないかなぁー。何ならオレが変わりに引き受けるから、編集長の仕事をやってくれないかなぁー」などとぼやいています。編集長の仕事を代わるのは難しそうですが、期間限定で秘書業務を社内アウトソースする──なんて書くと、手軽な感じで何やら実現できそうな気がします。

 これは面白いアイデアだと思って、先日同じ編集仲間に聞いてみたら「結局、そのアウトソース分の費用を誰が負担するか、だよね」と至極まっとうな返答をいただく始末。それほど予算の多くない本誌編集部では社内アウトソースも難しそうでした。

 ともあれ、ToDoリストに関しては記事でも触れたように、まずは「習うより慣れろ」。「いずれは秘書を」と“妄想”する筆者も、来るべきときに的確な指示を出せるよう、今はアシスタントとしての自分に対してToDoリストを作成し続けようと思っています。

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