チーム内で方針や課題をすり合わせるには?【問題編】シゴトハック研究所

横断プロジェクトがスタートしようとしていますが、「みんな自部門の仕事は増やしたくない」ために、なかなか進みません。温度差を小さくするにはどうしたらいいでしょう?

» 2007年07月19日 10時47分 公開
[大橋悦夫,ITmedia]
    マンガ:ふじたきりん

 今日はノリオプロジェクトの進捗ミーティングの日。ノリオプロジェクトとは、部門横断の新規事業プロジェクトで、ノリオ課長がその推進役として各部門からメンバーを借りる形で運営しています。ヒロシ主任とタカフミ君もノリオプロジェクトのメンバーとして、自部門の業務をこなしつつこのプロジェクトの仕事も並行して進める立場にあります。複数の異なる視点が得られるというメリットがある反面、団結に欠けるのがネックに。

ノリオ課長 じゃぁ、とりあえず今日はここまでとしようか。今回は結論を出すには至らなかったけど、各自次回のミーティングにたたき台となる案を1つずつ持ち寄って欲しい。

 ミーティング終了後、次々と会議室を出て行く面々。あとに残ったのは、ヒロシ主任とタカフミ君、そしてノリオ課長。

ヒロシ主任 いやぁ、毎度思うことなんですけど、なかなかに温度差がネックですよねえ。

ノリオ課長 そうなんだよね。同じ会社なのに、部門が違うとこうも違うのか、という。

ヒロシ主任 みんな自部門の仕事は増やしたくないですからね。でも、瞬間的には大変になっても、長い目で見ればみんなが楽になるんですけどねぇ。

ノリオ課長 そう、そこがポイント。でも、すぐには楽にならないから、勢い自分の立場を守ろうとしてしまう。

タカフミ君 特に営業二課のシンイチ主任がいい例ですよね。彼はムダなことをしたがりませんから。

ヒロシ主任 悪気があってそうしているわけじゃないところが、いっそう難しい……。

ノリオ課長 何かよい方法があるといいんだが。

タカフミ君 あ。そういえば、大学時代の友人がシステム開発会社にいるんですけど、彼の会社でやっている方法が使えるかもしれません。まぁ、業種が違うので何ともいえませんが、とりあえず方法としてはこんな感じです。

 タカフミ君から一通りの説明を聞いたノリオ課長とヒロシ主任。

ヒロシ主任 悪くないんじゃないですか?

ノリオ課長 そうだね。すぐにでもできそうなことだし。よし、じゃぁ次回からさっそくやってみようか。

筆者:大橋悦夫

仕事を楽しくする研究日誌「シゴタノ!」管理人。日々の仕事を楽しくするためのヒントやアイデアを毎日紹介するほか「言葉にこだわるエンジニア」をモットーに、Webサイト構築・運営、システム企画・開発、各種執筆・セミナーなど幅広く活動中。近著に『スピードハックス 仕事のスピードをいきなり3倍にする技術』『「手帳ブログ」のススメ』がある。


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