人生のストレス、20%はパソコンに起因

インターネットがなくなったら1割が「生きていけない」ほど困る、PCのトラブルに起因するストレスの割合は平均して19.6%──。シマンテック調査より。

» 2007年06月13日 15時33分 公開
[ITmedia]

 PCやインターネットが、日々の生活の中で重要なツールとなってくるにつれて、生きていく上でのストレスもPCやネットが原因のものが増えているようだ。

 シマンテックが調査会社インフォプラントに委託して行った調査結果によると、人生のストレス全般のうち、PCのトラブルに起因するストレスの割合は平均して19.6%に達する。特に女性一般や、専業主婦やパートタイムの方がストレスだと感じている割合が高い。

 一方で、ストレスの原因を上位3つ挙げてもらう質問では、最多の「仕事」から「職場」「家族」「健康」と続き、「PC関係」は3.6%。「PCに起因するストレスは、原因の上位には入らないが、大きなストレスの原因になっている」(インフォプラントのマーケティング・リサーチャー 松澤治光氏)

インターネットがなくなったら7割が“生活に支障”

 もはやPCは生活の中に根付き、切り離すことができないものになってきている。「インターネットがなくなったら?」という質問に対し、10%が「生きていけないほど困る」と回答した。中でも、15〜19歳の女性はその割合が25%に達している。

 「生きていけないと思うほどではないが、日常生活にかなり支障をきたす」と答えた人を合わせると、全体の71.9%に達する。どんな点について支障をきたすのかというと、「Web閲覧」(40.7%)、「メール送受信」(28.9%)が全体の7割を占め、「オンライン株取引・バンキング」「オンラインショッピング」が続く。

 なお「生きていけないほど困る」層やPCスキル上級者層になるほど、「Web閲覧」を重要だと挙げる割合が多かった。

PCに関するストレス、「動作が重い」がトップ、2位は「パスワード忘れ」

データのバックアップについても調査した。「なくしては困るデータは増加しているが、バックアップに対する意識が薄い」と、シマンテックコンシューマ営業統括本部の大岩憲三執行役員

 PCに関しては8割以上が何らかのストレスを感じている。最多は「動作が重い」で66%。続いて「登録サイトなどでのパスワードを忘れる」(28.2%)が挙がった。

 動作の重さは1年前の前回調査と比べても増加しており、PCスキルの状況にも関わりない。どこが“重い”のかというと、「PCの起動に時間がかかる」(71.9%)や「アプリケーションの起動に時間がかかる」(60.9%)が多かった。ただし起動時間のストレスは初心者層に顕著で、上級者層では「実行や処理などの操作後、処理が終わるまでに時間がかかる」や「アプリケーション複数起動時に、画面切り替えに時間がかかる」といった動作の重さを挙げる回答が多かった。

 今回の調査は、2006年4月に続き2回目。2007年4月中旬に、インフォプラントの調査パネル2000人に対してインターネット上で行われた。

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