Webアプリケーションをオフラインでも使えるようにする「Google Gears」。どんなサービスを“Google Gears化”したいか考えていたら、パソコン通信時代を思い出した。
1位Webブラウザの限界に挑戦――オフラインでもGoogleが利用可能に
3位Windows Vistaでアイコンサイズをぐりぐり変える方法
5位Windowsのエクスプローラを「Xplorer2」で置き換えよう
先週のアクセストップ10で1位に輝いたのは、「Google Gears」についての記事。現在のところは利用できるのがRSSリーダー「Google Reader」だけとなっているが、今後の展開が楽しみなプラットフォームだ。
例えば、GmailがGoogle Gearsに対応したらどうなるか。おそらく、過去のメールをどこまでローカルに保存するか選ぶことになる。すべてなら最大2.8GバイトのHDD容量を使うし、最近1年分なんていう選択肢もありだろう。オフラインでもGmailを立ち上げて、過去のメールを検索したり閲覧したり、返事を書いたりできるだろう。そしてオンラインになったタイミングで、新着メールがリストに追加され、作成済みのメールは送信されるわけだ。
Google MapsがGoogle Gearsに対応したらどうなるか。まずはどの範囲の地図をローカルに持つか選ぶことになるだろう。設定したホームから半径30キロとか、5キロとかそんな感じだろうか。オフラインであってもグリグリと地図をスクロールして拡大縮小できる。そして、オンラインになったタイミングで、新しい地図データに更新されるわけだ。
Google Readerなどと併せてGoogle Gears化してほしいものの1つが、翻訳サービス。データ量は多そうだが、オフラインでも利用したいことが多い。
Flickrのような画像管理系のサービスもGoogle Gears化されたら面白い。作りにもよるだろうが、おそらくネット上のデータにアクセスするよりも軽快に動作するはず。「過去1カ月間のアップロードデータ」だけをローカルに保存できるようになるだけでもいいかもしれない。
あとは本命──Google Calendarだろうか。ともあれ、Google Gears化された世界を想像していたら、ダイヤルアップ時代のパソコン通信を思い出した。オフラインでデータを読んだり書いたりして、オンラインになったら一気に通信……。“Webアプリをオフラインで使う”は、実は古くて新しい話題なのかもしれない。
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