“概念辞書”搭載の翻訳ソフト「The翻訳 2007」にプロフェッショナル版仕事耕具

東芝ソリューションはプロ向け英日/日英翻訳ソフト「The翻訳 2007 プレミアム」を6月6日に発売する。類義語を自動的に判断する“概念辞書”を搭載し、訳し分けなどの登録作業が簡単になった。

» 2007年05月10日 20時14分 公開
[鷹木創,ITmedia]

 東芝ソリューションは、英日/日英翻訳ソフト「The翻訳 2007 プレミアム」を6月6日に発売する。同社が販売してきた「The翻訳」シリーズ最上位版「The翻訳プロフェッショナル」の後継版で価格は8万9250円〜。Windows Vista/XP/2000に対応する。

 「The翻訳 2007」シリーズは、従来の翻訳エンジンに加え、同義語や類義語といった言葉の概念を利用して文意に沿った訳語を選択する“概念辞書”を実装した。The翻訳 2007 プレミアムではさらに、訳し分けの条件も語句に登録できる。例えば、「見る」という単語の場合、目的語が「操作説明書」の時は「consult」と訳出するといった登録が可能だ。「操作説明書」の類義表現である「オンラインヘルプ」が目的語でもいったん概念辞書に登録した「consult」を適用し、「consult online help」と訳出できるようになるわけだ。

 このほか、過去の訳文を原文とペアで蓄積できる「メモリ辞書」の検索機能を強化。原文と訳文がペアになったメモリ辞書の用例に、登録者、登録日、コメントなどの情報を追加できるため、用例の検索時にこうした情報をキーワードとして絞り込み検索が可能になった。例えば、原文に「reduction」、訳文に「削減」を含み、翻訳チームのリーダーが登録した用例のみを検索する、といった複合的な検索も可能だ。

 製品バリエーションとして、ビジネス系専門用語辞書11種類470万語15万用例を収録したThe翻訳 2007 プレミアム(8万9250円)のほか、化学/医学/バイオ/機械/自動車/電気工学などの専門辞書を含む696万語55万用例を収録した「The翻訳 2007 プレミアム 専門辞書パック」(12万9150円)、特許専用の辞書などを含む716万語57万用例の「The翻訳 2007 プレミアム 特許エディション」(19万2150円)の3種類を用意している。

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