“概念辞書”を搭載した翻訳ソフト「The翻訳 2007 ビジネス」

「検査」と「人間ドック」は類義──。こうした概念辞書を持つことで、さらに翻訳精度を向上させたビジネス用翻訳ソフトが登場。

» 2007年04月09日 23時15分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 東芝ソリューションは、ビジネス向け英日/日英翻訳ソフトの新バージョン「The翻訳 2007 ビジネス」を5月17日から販売開始する。同社が販売してきた「The翻訳オフィス」の後継商品に当たる。

 最大の特徴は、同義語や類義語といった言葉の概念を“概念辞書”として実装していることだ。例えば、「受ける」という言葉は「receive」「undergo」など複数の訳語を使い分ける必要がある。ここで「人間ドックを受ける」を翻訳する場合、“人間ドックは検査の一種である”という類義の概念を持たない従来の翻訳ソフトでは誤った翻訳をしてしまうケースがあった。The翻訳 2007 ビジネスは、「検査」と「人間ドック」が類義であるという概念辞書を使い、正しく翻訳を行うという。

 Office 2007から採用されたリボンインタフェースや、Windows VistaのUAC(ユーザーアカウント制御)にも対応するなど、新プラットフォームへの対応も果たした。辞書語数も、従来比179万語増の470万語としている。

 価格は1万7640円。合わせて、27種244万語を収録した英日専門用語辞書(3万9900円)、および27種250万語を収録した日英専門用語辞書(3万9900円)も発売する。動作環境はWindows VistaおよびWindows XP、2000。128Mバイト以上のメモリと940Mバイト以上のHDDが必要となる。

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