執務スペースについてはどうだろうか。
執務スペースのどの席からも目が届く場所に、天井から大きなディスプレイが吊るされている。ディスプレイに映っているのは、総務部門が編集した「今、社内で共有したい内容」だ。例えば今月誕生日を迎える人の一覧や、よい営業成績をあげた人の名前など。リンクアンドモチベーショングループは、今回訪れた銀座本社のほか、汐留に東京支社、そのほか大阪と名古屋にオフィスを持っている。どのオフィスのディスプレイも表示する内容は同じだという。
執務スペース。社内にいることが多い人は写真奥のような仕切りのある個人席、社外にいることが多い人は手前のようなテーブルを使うフリーアドレス制をとっている。フリーアドレスの社員のためには各個人のロッカーがある
執務スペースにあるディスプレイ(左)とオフィスでのマナーを呼びかける“かるた式”の標語
仕事で疲れた社員が仮眠を取ったり休息するための部屋もある。実はここも、偉人にちなんだ名前を持つ。“白衣の天使”フローレンス・ナイチンゲールにちなんだ「Nitingale」だ。この部屋にはマッサージチェアが置いてある。さらに、福利厚生の一環としてこの部屋に定期的にマッサージ師を呼んでいるという。
もっと軽い休息のためには「Mo-Pit」という名前のスペースがある。名前のMoはモチベーション、PitはF1レースのピットインを表している。全体で、モチベーションを蓄えるという意味だ。
疲れた社員が休息する「Nitingale」(左)。ビーチリゾートをイメージしているのでパラソルがある。しかし、ナイチンゲールとビーチリゾートはミスマッチだと感じるのは筆者だけだろうか。右は軽食や飲み物も販売している「Mo-Pit」
リンクアンドモチベーションは「働く人のモチベーションを上げる」ことをテーマにした人事コンサルティングを行っている。子会社のリンクプレイスはオフィスという“場”を通じて、やはり働く人のモチベーションを上げることをテーマにしているのだ。こんな会社で働いたら、自分のモチベーションは上がるだろうか――週末には現実のオフィスを離れて、「自分が気持ちよく仕事ができる、理想のオフィス」を考えてみるのも悪くない。
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