第5回 花粉症にネットで対処してみるオンラインのみで人は生きられるか

毎年毎年移り変わる花粉情報。今年の対策はもう立てましたか? 例えばオンラインカレンダー+花粉情報を使えば、今日の予定と一緒に花粉の飛散情報もチェックできます。ネットを活用して花粉対策の総仕上げをしてみましょう。

» 2007年03月26日 10時34分 公開
[杉村啓,ITmedia]

 春といえば、新しい生命の芽吹く季節というイメージがある。そしてそれは、素晴らしいプラスのイメージを持っているけれども、一部の人にはマイナスのイメージに取られる場合もある。その一部の人とはそう、花粉症の人達だ。新たな命が芽吹くということは、花粉の飛散も活発になるのだ。今年は暖冬だけに、結構すごいらしい。

 幸いというか何というか、僕は花粉症ではない──はずだ。春になるとくしゃみがよく出たりするが、季節の変わり目で風邪を引いているだけにすぎない。例え毎年くしゃみが出ても、それはきっと風邪なのだ。

 ……なんてことはさておいて、花粉症の人にとっても、まだ花粉症になっていない人にとっても、花粉の飛散状況を知ることは非常に重要だ。まだ花粉症になっていなくても、花粉を吸い込み続ければいつ花粉症になるか分からないからだ。(多分)花粉症ではない僕にしても、自転車という外で楽しむ趣味を持っている以上、花粉対策は必須なのだ。

 というわけで、今回はオンラインで花粉症について調べて、できればその対策もオンラインだけで解決しないかと思ってみた。

 が、ちょっと調べ始めてみたらこれら全てが一瞬で解決。世の中には僕が想像していたよりもはるかに花粉症に悩まされている人が多いらしく、花粉症対策サイトもたくさん見つかったからだ。

花粉対策ポータルサイト

 まず最初に見てみたのがYahoo!の「花粉対策特集」サイトだ。

 花粉の飛散情報から専門家による花粉の情報、さらには写真付き花粉のレポートなど、さまざま花粉情報が載っている。これはナイス。

 ちょっと面白かったのが、花粉情報オフィシャルブログ。花粉対策レシピやハーブレシピまで載っていたりする。なるほど。花粉症対策には食生活も重要なのか。

 各地の花粉観測レポートの写真付きがもう、見ているだけで鼻がむずむずしてきます。あれ、むずむずしてくるってことは、僕も花粉症なのかな? 各地のレポートで「飛散し始めました!」とか「飛んでます!」とか「花粉飛散急増中!」とか、もう見ているだけで本当にむずむずがとまらない。普段はあまり花粉って見えないけど、杉から出てくるときなんかは粉が見えるぐらいの量がばさばさ飛ぶんですね。恐ろしい。こりゃあ日本の各地で花粉症の人が出るわけだ。

 知恵袋などでの相談も、この花粉対策特集サイトから直接できるようだ。僕も、自転車に乗る時にマスクをしたりした方がいいか、相談してみようかなぁ。

 とりあえず、花粉の飛散情報をYahoo!カレンダーに表示できるように設定してみた。うーん、これは便利だ。とりあえず、この情報を見て、花粉がたくさん飛んでいる日は洗濯物に気をつけたり、外出時にマスクをかけたり注意すればいいかな。

もうちょっと細かい地域設定が欲しい

 ただやっぱり、もうちょっと細かい情報があるとよかったか。例えば東京都から「八王子市」と「練馬区」しか選べなかったりするのは、使い勝手としてはちょっと微妙だ。ヤフーによると、情報提供元である日本気象協会が、花粉の計測器を置いているところが、この2カ所なんだそうだけど、もうちょっと狭い範囲でやってくれたらいいんだけどなぁ。

 でも、ひょっとして花粉の飛散する範囲って、雨とかの天気ほどには地域差がなくって、これだけでも十分な情報なのかな?

その他の花粉症サイト

 Yahoo!のようなポータルサイト以外にも、花粉症特集をしているサイトはたくさん見つかった。例えば協和発酵の花粉症ナビなど、医薬品メーカーが特集している花粉症サイトがそうだ。

 さすがは医薬品メーカー。抗ヒスタミン薬など、薬を使って症状を和らげる方法などの説明がきっちりしている。ほかにも遊離抑制薬など、今まで知らなかった薬の名前も出ていて実に勉強になる。

 また、変わったところでは厚生労働省による花粉症特集ページなども面白い。こちらはどちらかというとガイドライン的な作りになっていて、リンク集がメインになっている。

 しかし、今回いろいろと花粉症についてネットだけで調べてみたけれども、とても勉強になった。人によって症状も違えば薬の効果も違うというのが一番難しいということもわかった。アレルギー問題って、難しいなぁ。

 とりあえず、今度花粉の季節にくしゃみがたくさん出たら、風邪を疑うよりも前に病院に相談することにします。

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