「ファイル名を指定して実行」の便利な使い方(その1)3分LifeHacking

コマンドを直接入力することで、各アプリケーションを素早く起動できる「ファイル名を指定して実行」。アプリを起動するだけじゃない利用方法を考えた。

» 2007年03月02日 22時14分 公開
[鷹木創ITmedia]

 コマンドを直接入力することで、各アプリケーションを素早く起動できる「ファイル名を指定して実行」。まずは、「ファイル名を指定して実行」自体を早く起動するためのショートカットキーボードである。

 たいていスタートメニューから起動する「ファイル名を指定して実行」だが、[Windows]キーが付いているPCであれば、[Windows]+[R]で起動できる。[Windows]キーがないPCの場合は、[Ctrl]+[Esc]でスタートメニューを呼び出し、[R]を押そう。

スタートメニューの下のほうに「ファイル名を指定して実行」がある

 「ファイル名を指定して実行」で使えるコマンドを一覧表にした。いずれも便利なコマンドなので利用してほしい。

コマンド 起動するアプリ
1 appwiz.cpl プログラムの追加と削除
3 calc 電卓
4 cmd コマンドプロンプト
5 control コントロールパネル
6 excel Excel
7 hdwwiz.cpl ハードウェアの追加ウィザード
8 inetcpl.cpl インターネットオプション
9 logoff ログオフ
10 magnify 拡大鏡
11 mspaint/pbrush ペイント
12 ncpa.cpl ネットワーク接続
13 notepad メモ帳
14 outlook Outlook
15 powerpnt PowerPoint
16 powercfg.cpl 電源オプション
17 regedit/regedt32 レジストリエディタ
18 sndvol32 ボリュームコントロール
19 taskmgr タスクマネージャー
20 winmsd システム情報
21 winver Windowsバージョン情報
22 winword Word
23 wordpad/write ワードパット
24 wupdmgr Microsoft Update

 実は「ファイル名を指定して実行」は、アプリケーションを起動するだけのものではない。パスを入力すればフォルダを開けるほか、デスクトップであればパスを入力せずに「デスクトップ」とだけ入力すると「Documents and Settings\ユーザー名\」以下のデスクトップフォルダを開くことが可能だ。本当は、フォルダ名だけでも開く方法があるのだが、別の機会に譲る。

 フォルダだけでなく、Webページをデフォルトのブラウザで開くことが可能だ。ブラウザのアドレスバーに入力する要領で「http://www.itmedia.co.jp/bizid/」もしくは「www.itmedia.co.jp/bizid/」と入力すれば本誌が開く――というわけだ。

 しかも、「mshta [任意のURL]」と入力すれば、WebページをHTA(HTMLアプリケーション)として開くことも可能だ。HTAとして開いた場合は、Webページを描画しただけのウィンドウが立ち上がり、ブラウザのツールバーなどは表示されない。

 このままでは、リンク先のURLなどを確認できるステータスバーも表示されないため、リンクの文字列と埋め込んだURLが異なるフィッシングサイトのような詐欺サイトに引っかかる可能性もある。しかし、例えばGoogleカレンダーなど、Ajaxを多用したオンラインサービスであれば、あたかもアプリケーションのように利用することも可能だ。シンプルなウィンドウでオンラインサービスを利用したい人は試してみるといいだろう。

「mshta www.itmedia.co.jp/bizid/」と入力
Webページを描画しただけのシンプルなウィンドウが立ち上がる。リンクをクリックすると必ず別ウィンドウで開くようだ
Googleカレンダーを開いてみた

【3月6日 18:40追記】

 マイクロソフトによると、mshtaはInternet Explorerで有効だったセキュリティ機能が適用されておらず、mshtaで呼び出されるURIはEXE形式のファイルと同等の扱い。mshtaで外部のサイトにアクセスした場合は、悪質なスクリプトなどによってPCをリモートコントロールされてしまうといった被害を受ける可能性がある。そのため、外部サイトにはアクセスを控えたほうがいい。自作したローカルのHTMLファイルを開く際などに利用するべきだろう。

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