からかわれてムスッとしている杏奈に、「なんかオレも外出用に新しいパソコンがほしくなっちゃったな。適当に選んでみてよ」と誠一。誠一たちCADデザイナーが使うとなると、当然スペックも高くなる。「今度は私が選ぶんだ」と心に決めた杏奈は、先ほど仕様を確定したEndeavor NA102をカートに入れ、再度パソコン選びを始めた。
もちろん、杏奈は貴代美ほどパーツを詳しく知っているわけではない。しかし、先ほど一連の流れでひと通りの注文の仕方は分かった。名付けて「分かるパーツから決めていこう」作戦である。
またもや「詳細比較」機能で選定したBTOのベース機は「Endeavor NJ5000Pro」。どこかのニュースサイトでは、「グラフィックスワークステーション級の性能」とまであった(2006年10月の記事参照)。3D CADソフトも動作するOpenGL対応の「ATI Mobility FireGL V5200」をBTOで選択できるエプソンダイレクトのフラッグシップモデルだ。NJ5000Proの機能を強化すればきっと誠一も満足してくれるはず。
ということで、まず「ビデオ欄」のプルダウンメニューにあわせて、一番下の「ATI Mobility FireGL V5200 (512MB)」を選択。すると、「(デフォルトで選択されている)『15.4型WSXGA+液晶』の場合は、『ATI Mobility RadeonR X1600 (256MB)』をお選びください」とナビゲーションが表示された。
「うう」たじろぐ杏奈。後ろをみると誠一がにやにやしながら、指を上に向ける。CADに関わらず、デザインの仕事に重要な要素は画面サイズと解像度。パソコンに疎い杏奈だってそれくらいは知っている。ビデオ欄の上にある「液晶サイズ」で、15.4型WUXGA(1920×1200ピクセル)液晶を選択。すると画面からナビゲーションが消えた。「ふう」と額の汗をぬぐう杏奈である。その後もナビゲーションに従い、時に誠一の“助け”を借りながら何とか注文を完了。カートに入った杏奈と誠一のパソコンを一括購入したのだった。
「今日のプレゼン、うまくいったな」。購入したばかりのノートパソコンを抱えながら誠一と杏奈がうなずきあう。注文から1週間、無事NA102とNJ5000Proが届き、今日の大事なプレゼンテーションの日を迎えたのだ。
外回りに忙しい杏奈だったが、貴代美が選んでくれたこのNA102――杏奈はマルニンと呼んでいる。「102」からとったようだ――も意外としっくりきた。誠一もNJ5000Proでいろいろ試しているようだ。「今度は、Google SketchUpとGoogle Earthでプレゼンしよう」と鼻息も荒い。杏奈、誠一、貴代美の物語はこれから始まるのである。
提供:エプソンダイレクト株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia Biz.ID編集部/掲載内容有効期限:2007年3月31日
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