今回は2種類のツールをご紹介します。1つはページの一部だけを「あとで読も」で送りたい人のためのもの。もう1つはFirefox限定ですが、多数のリンクを含むページでキーボードを使ったWebブラウジングを便利にする拡張機能です。
電車待ちなどで、2〜3分の空き時間があるけど、本を出して読むにはちょっと短い。そんなとき、携帯電話を開いて見ている人がここ数年は多くなりました。「気になる記事は――携帯電話で『あとで読も』」は、いま見ているページを携帯電話のメールに転送するツールの紹介です。
携帯のブラウザで読むのではなく、メールとして送ってしまうことのメリットは、テキストが携帯に保存されるため、電波状況に関係なく読めること。しかし、携帯ならではの欠点もあります。それはPCより画面が狭いため、1ページのうち一部だけ読みたい場合にはスクロールが面倒なことです。
そんなときに役立ちそうなのが、ブログ「F.Ko-Jiの『一秒後は未来』」で公開している「あとで読も」支援ツール「ここで読も」です。これを利用すると、Webページの一部だけを抜き出し、そこだけを「あとで読も」で携帯に送信できます。
例えば、ITmediaのようなニュースサイトの記事を携帯に送る場合、記事本文の前にナビゲーション用のテキストがたくさん並んでしまい、スクロールしなければ本文にたどりつけませんが、これをカットして記事本文だけを送ることが可能です。
記事「キーボードだけでWebブラウジング」では、覚えておくとマウスを使うよりも高速にWebブラウジングできるショートカットキーをいくつも紹介しています。ここでは[Tab]キーでリンクを次々にたどる方法を紹介していますが、多数のリンクを含むページの場合、移動したいページへのリンクにたどりつくまで[Tab]を押し続けるのも大変です。
ブラウザが限定されてしまいますが、「せつないぶろぐ」で紹介しているFirefoxの拡張機能「Hit-a-Hint」は役に立ちそうです。これは、あるWebページを開いている時にスペースキーを長押しすると、そのページのすべてのリンクに番号をつけてくれます。スペースキーを押したまま飛びたいリンク先の番号を入力すると、そのページにジャンプする――というわけです。
さて知人に教えられて、Googleのサービス「The Gapminder World 2006」を知りました。これは各国のさまざまな統計数値を縦軸と横軸にとってグラフ化できるものです。利用できる統計数値は、1000人あたりのインターネットユーザー数、子供の死亡率、軍事費、労働人口における女性の割合など。
デフォルトでは各国のGNPが横軸に、平均寿命が縦軸になっています。全体的にみると、グラフは右上がりの直線に近く、GNPが高いほど平均寿命が長いことがわかります。1975年から2004年までの国別の変化をたどることも可能で、例えばゆるやかに右上に移動している中国はGNPの伸びが大きく平均寿命はそれほど伸びていない、インドは両方とも向上しているので急角度で右上に動いていることなどが分かります。
こんな面白いツールをご存じの方がいましたら、ぜひ編集部までお便りください。
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