テプラでコンセントの“神経衰弱”を解消カマタ式「極楽文具」

約10年使ったテプラを買い換えた。電子機器が多いと混乱しがちなコンセントだが、テプラでラベルを貼っていくだけで上手に管理できるのだ。

» 2007年01月30日 12時14分 公開
[カマタスエコ,ITmedia]

 約10年使った「テプラPRO SR313」だが、電池を入れてもすぐに電池交換マークが出て、使えなくなった。修理も考えたが、10年ならばそろそろ次の機種でもいいかと思い、量販店などを回ってみることにした。

連携タイプとスタンドアローンタイプで迷う

 現在、テープを印刷するものは、大きく分けて「PCにつなげて編集できる連携タイプ」と「その機械だけで完結しているスタンドアローンタイプ」に分けられる。一時期はPCで使っているフォントも使えたらと思い連携タイプの購入を考えたが、実際に使っている人に聞いたら「スタンドアローンタイプのほうが手軽でいい」とのこと。すっかり影響された筆者も、手軽に持ち運びができて、さっと使えるスタンドアローンタイプのほうがよさそうに思えてきた。

 結局購入したのは、スタンドアローンのエントリーモデル「テプラPRO SR220」だ。SR313と異なり、オートカッター機能とACアダプタが付属。テープの幅は4ミリ、6ミリ、9ミリ、12ミリ、18ミリに対応した。

テプラPRO
製品名 SR313 Webページ SR220 Webページ
発売年 1995年(製造中止) 2005年(販売中)
価格 1万2800円 1万290円
大きさ
(幅×奥行き×高さ)
176×210×54.5ミリ 178×213×56ミリ
重さ
(電池、テープを除く)
650グラム 560グラム
特徴 主に家庭での使用をターゲットに開発。 オフィス向けベーシックモデル。オートカッター搭載、ACアダプタ標準装備。
対応テープ幅 6ミリ、9ミリ、12ミリ、18ミリ
※4ミリ幅のテープを利用するには文字をつめたり細く印刷する
4ミリ、6ミリ、9ミリ、12ミリ、18ミリ
テプラPRO SR220
SR313と比べるとやや大きい。テープ部分がスケルトンになり、見やすさが向上した
ACアダプタが付属。サイズは約63×47×90ミリ(ジャック部含まず)はまだいいとして、重さは約585グラムと本体よりも重いのにはびっくりした。持ち運びができてその場で作業できることから、筆者は充電池を使うことにした。単三6本である

コンセントの“神経衰弱”を解消。テープは長めに

 テプラが最も活躍してくれる場所が、コンセントまわりである。PCやPC周辺機器のコンセントはどれも似通っていて区別がつかない。プラグを抜くときになって「あれでもないこれでもない」と迷う羽目になる。機器の名前を書き込みできるようにシールと結束バンドを組み合わせたこともあったが、次々に出てくる周辺機器にとても対応しきれなくなった。

 ある時ふと思いついてテプラでコードを挟むようにして付けたら、文字も見やすく使いやすいことがわかった。コツは、コードを挟むのでテープを長めにすること。筆者は通常の2倍程度使う。今ではすべてのコードにこのテープを付けるようになった。

デジカメの充電器。機器名を記入したテープをプラグにつけておくと、コンセントの抜き差しの際、間違ってほかのものを抜いてしまうことを防げる
この充電器は本体とコードが外れるタイプだったため、両方に貼っておく。誰かがコードを本体から抜いて保管しても迷子になることはないだろう

水にも強いので、ボウルに重量を貼っておく。作業効率がアップする

 ACアダプタが付属する機器の場合、しばらく使わなかったりすると、どれがどのアダプタなのか、まるで神経衰弱ゲームのようになってしまう。そんな場合もコードに機器名を明記しておけばいい。デジカメの充電器も同様だ。

料理研究家でもある筆者としては、仕事で必要なボウルの重量も明記しておきたい。1つ1つ計量して、テプラで名前と重さを入力。目立たないよう、底の部分に貼り付けた。そのまま食洗機にも入れるのだが、何年も使っているがとくに剥がれたりしない。案外、水にも強いようだ。

携帯電話の番号も

 ちょっと恥ずかしいのだが、覚えるのが苦手で、携帯電話を購入した当初は番号がとっさに出てこないことがあった。特に、通話中に聞かれて困るので、テプラでPCのモニターの端に貼っている。さすがに今ではすらすらいえるが、おまじないのようなもので、剥がさずにそのままにしてある。テプラは、きれいに剥がせるのも特徴だから、必要ないと思えばいつでも剥がせばいいのだ。

 なお、キングジムがテプラの活用に役立つサイト「『テプラ』貼っててよかったclub」を運営している。ファイルの見出し用にインデックスラベルを作ったり、文字を反転させる「鏡文字」印刷でガラスの内側にメッセージを貼り付けたりなど、実際の活用例が紹介されているので参考にしてみよう。


 最近、4ミリ幅や6ミリ幅のテープが販売されている。12ミリ幅や18ミリ幅のテープでは、CD-ROMケースの背などに貼り付ける際、幅があって目立ちすぎる。筆者はプリントしてから周囲をカットして使ったこともある。しかし、4ミリテープであれば、全体のデザインを台なしにすることなくそのまま使えるのだ。早速テープを購入したので、次回は4ミリテープの上手な使い方について紹介しよう。

製品名 メーカー 価格
テプラPRO SR220 キングジム 1万290円

筆者プロフィール カマタスエコ

 横浜生まれ、東京育ち。コピーライター、フォトエッセイストにして料理研究家。設計技師の父の影響で、小さい頃から製図道具に囲まれる生活だった。そんなDNAからか、筆記用具をはじめとした文房具に詳しい。ブログは「カマタスエコのブログ」。同じく運営するWebサイト「電脳カマタ食堂」は「信毎ホームページ大賞2006」のライフ/情報部門の優秀賞を受賞している


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