「オフィスデザインに関する調査」では、オフィスデザインが社員のモチベーションや創造性を向上させると答えた回答者が全体の6割以上を占め、約半数が「オフィスデザインにコストをかけるべき」と答えた。
オフィスのデザインは“社員力”を向上させる?――NTTレゾナントと三菱総合研究所が「gooリサーチ」で行った「オフィスデザインに関する調査」によると、オフィスデザインが社員のモチベーション、社員間のコミュニケーション、社員の創造性を向上させると答えた回答者が全体の6割以上を占めた。
回答者が現在働いている会社で「オフィスデザインに関する工夫がなされている」という回答は16.3%に留まった。オフィスに今後望むものは、「リフレッシュスペース」が1位で48.4%、「空調・加湿器」が2位で39.1%。
次に、オフィスのデザインが社員に及ぼす効果について尋ねた。オフィスデザインが社員間のコミュニケーション改善に効果があるかという設問には「強くそう思う」(13.9%)「そう思う」(55.7%)と合わせて回答者の71.1%が肯定的に評価している。
このほか、オフィスデザインの工夫が社員のモチベーションを向上させたり、社員の創造性を高めることについても「強くそう思う」「そう思う」と答えた回答者が6割を超えた。
オフィスデザインをコストをかけてもやるべきか尋ねたところ、「強くそう思う」「そう思う」を合わせて半数が肯定的に評価した。ただし、「どちらとも言えない」も約3割と多くを占める。
肯定的に評価している回答者に理由を尋ねると、「社員の創造性・モチベーション向上は収益向上につながる」と、最終的は利益として回収できるという意見が約7割で最多を占めた。
オフィスデザインにコストをかけることに対して否定的な評価を与えた回答者の理由は、「コストに対する効果がはっきりしない」が約6割で最多。次いで、「モチベーションの阻害要因はオフィス環境ではないところに原因があるから」が約4割を占めた。
働いてみたいオフィスとして、自由回答で企業名を尋ねたところ、トップはGoogleとなった。「自由な雰囲気」「食事が無料」「遊び心満載」などがその理由だ。
上位回答数はGoogleが60人のほか、アイ・ビー・エム30人、コクヨ30人、ソニー22人、トヨタ自動車18人。アイ・ビー・エムに対しては「フリーアドレス」「先進的イメージ」、コクヨには「洗練されたオフィス空間」「モデルルームのよう」などが挙げられた。
この調査は、2006年10月5日〜6日に、インターネットで企業に勤務する20歳以上の男女、2215人に対して行われた。
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