「Web3.0どころの騒ぎじゃなくなる」新しいHTMLタグとは――Biz.ID Weekly Top10

12月も中旬に入り、忘年会やらで忙しくなってきた読者も多いのではないだろうか。筆者も先日、本誌でGTDの記事を執筆する田口元氏らが主催する「忘年会議2006」に参加してきた。

» 2006年12月12日 22時11分 公開
[鷹木創,ITmedia]

 今回のランキングは、ウィークデイはトップを走り続けた「シャア」(関連記事その1その2)を、週末で「Wii(正確にはWiiリモコン)」が抜き去る結果になった。アムロを追い込みながら勝ちきれないシャアを表す(?)ような結末だった。

 さて、12月も中旬に入り、忘年会やらで忙しくなってきた読者も多いのではないだろうか。筆者も先日、本誌でGTDの記事(関連記事)を執筆する田口元氏らが主催する「忘年会議2006」に参加してきた。

受付はサンタのコスプレでお迎え。左はブロガーのmisakiさん、右はmixiの中村さんだ

 忘年会議はここ数年、年末になると催されるイベントで、参加者の投稿を参考に主催者側が独断と偏見で選ぶランキングや、イベントに協賛するYahoo!JAPANの検索チームによるトレンド解説などが行われる。詳細については、すでに多くのブログで報告があるので、そちらを参考にしてほしい。

 田口氏が主催するイベントの多くは来場者参加型のイベントだ。忘年会議もその例に漏れず、最後に参加者全員が課題に取り組む“全体会議”を行った。この会議に出題された課題が面白かったのだ。

課題

 Web2.0のインパクトの1つは多くの人がネットを使うようになったことでした。そして2007年、ウェブはさらに多くの人に利用されるようになり、Web3.0どころの騒ぎじゃなくなりました。そのきっかけはW3Cが新しく発表したHTMLタグでした。2006年にはネットにあまり興味がなかった人がはげしくはまったこのHTMLタグについて次のことを教えてください。

このHTMLタグは今までネットにあまり興味がなかった(  )が持つ、(  )という問題を、(  )することによって解決し、大幅な利用時間の増大を促しました。そのタグの文法は(  )。


 つまり、「Web3.0どころの騒ぎじゃなくなる」新しいHTMLタグをみんなで考えよう――というわけだ。もちろん、主催者側も考える。田口氏の考えたHTMLタグは「Wiiタグ」。なんと、WiiエミュレータをWebページに埋め込むタグで、「Wiiばっかりやってる人」の「Wiiもしたいけどネットもしたい」という問題を解決するのだ。

主催者の1人である橋本大也氏(関連記事)も考える
参加者も考える。グループワーキングでアイデア出し

 会場からの案では、ライブカメラの前で動作するとその動作で検索する「動タグ」や、アニメオタクのためのタグで文字を声優が読み上げる「YOYOGIタグ」、祖父や祖母が孫とコミュニケーションするために、孫の情報を自分たちが若い頃の情報に変換するための「WhenIwasYoungタグ」をピックアップ。最終的には会場の多数決でWhenIwasYoungタグが最優秀賞になったのだが、年配の方と若者の交流が思い浮かぶようで思わずほのぼのしてしまった。

動タグを使うと、例えばライブカメラに「蹴る」姿を映すと、「蹴る」が検索キーワードになる
文字を声優が読み上げてくれた後で、自動的に声優の動画をYouTubeにアップまでしてくれるという「YOYOGIタグ」
WhenIwasYoungタグは、若者の言葉を変換してくれる年配の方に優しいタグだ。例えば、「ポケモンカード」は「メンコ」というように変換する。逆変換ができると相互理解も深まるだろう

 2006年、いろいろなオンラインサービスを紹介してきた。すべて開発者や企画者、ユーザーなどのアイデアから実現されたものばかりだ。アイデア満載の忘年会議に出席すると、「2007年もまだまだ楽しめそうだ」――とそう感じた週末だった。

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