コクヨ「ドットライナー」にプロ向け製品 粘着力は通常の5倍

「新開発のアクリル系粘着剤で通常の5倍」という粘着力のテープのりをコクヨが発売する。あくまで産業用製品だが、一部は模型制作向けなどに店頭販売も見込んでいる。

» 2006年12月06日 16時45分 公開
[鷹木創,ITmedia]

 コクヨS&Tは、「のりドット塗工技術」を活用した「ドットライナープロニーズ」を2007年1月15日に発売する。シートタイプとロールタイプの2種類を用意。あくまでも産業用だが、シートタイプについては模型制作用などに店頭販売も見込んでいる。

「のりドット塗工技術」を活用した「ドットライナープロニーズ」
シートタイプ(左)とロールタイプ(右)

 2005年6月に発売した「ドットライナー」シリーズは、「ドット」状の粘着剤を塗りつけて利用するテープのり。これまで、紙を貼り付けることを目的にしたスタンダードなドットライナーのほか、2倍の粘着力を持ちプラスチックや金属などの仮組みも可能な「ドットライナーパワー」などが発売されていた。今回コクヨでは、ドットライナーで培われた「のりドット塗工技術」を活用し、5倍の粘着力を持つ「ドットライナープロニーズ」を開発した。

 ドットライナープロニーズでは、主成分に新開発のアクリル系粘着剤を採用。ドットライナーシリーズではこれまでもアクリル系粘着剤を採用してきたが、プロニーズの粘着剤は主成分の配合割合を変えた。粘着力の強さではプロニーズ、ドットライナーパワー、そのほかのドットライナー製品の順となり、プロニーズの粘着力は「ある一定の条件下では、そのほかのドットライナー製品と比較して5倍だった」(コクヨ)という。

 その強力な粘着力によって、プラスチックや金属などへの仮固定が可能。ドット状の粘着剤を使用しているため、接着したい部品をプロニーズに載せて押さえつけるだけで粘着剤を転写できるのが特徴だ。部品の形状に合わせてカットする必要がないほか、剥離紙を剥がさなくとも利用できるため、作業効率の向上に繋がる。

接着したい部品をプロニーズに載せて押さえつけるだけで粘着剤を転写できる

 また、ドット状に粘着剤が転写するので、貼りムラができた場合に空気を抜くのも難しくない。両面テープとことなり不織布などの基材を使用していないため、粘着剤の除去も簡単だという。

 シートタイプの大きさが210×300ミリ(のり面:204×278ミリ)。10枚セットで価格は2100円。一方、ロールタイプは350ミリ×20メートル(のり面幅:320ミリ)。こちらの価格は9450円。いずれもドットサイズは直径1ミリとなっている。

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