電源のない場所でノートPCを長く使う3分LifeHacking

外出先など、電源のない場所でノートPCのバッテリが切れかけて焦った経験はないだろうか。こんな製品を使えば、バッテリが切れそうなノートPCに“空中給油”できる。

» 2006年11月29日 22時37分 公開
[kizuki,ITmedia]

 「ノートPCのバッテリ切れをできるだけ遅らす」にもまとめられているように、ノートPCのバッテリを少しでも持たせるにはいくつかのTipsがある。中でも無線LANをはじめとする通信系の機能やディスプレイのバックライトはバッテリ消費を促進するので、ノートPCをACアダプタから外して屋外に持ち出す際は通信機能は「無効」に、バックライトのレベルは低く設定しておくべきだろう。

 もっとも、こうしたTipsはバッテリの減りをゆるやかにするだけで、バッテリの残量そのものを回復してくれるわけではない。従って、時間が経てば経つほどバッテリは確実に減っていく。間違っても、残り30分と表示されていたバッテリが、上記の方法で残り2時間に回復するというわけではない。

 バッテリそのものを回復させたい場合には、外付けのモバイルバッテリが便利である。今回紹介する「万能充電Alivio(アリビオ)」なら、電源がない環境でもノートPCのバッテリを再充電することができ、駆動時間を手軽に延長することができる。近頃はワンセグケータイで使える小型モバイルバッテリがちょっとした売れ筋になっているが、それのノートPC対応版といえる製品だ。

Alivioの製品パッケージ
製品本体。本体重量は380グラムと、缶ジュース約1本分。結構ずっしりとしている

サイズをiPodと比べたところ
利用する機器に応じて、添付のアダプタを交換して利用する

 使い方は至って簡単。まずは準備段階として、ノートPCのACアダプタを本製品に接続し、本体を充電しておく。実際に使う場合は、ノートPCの電源コネクタに本製品を接続することで、本製品からノートPCへの給電が行われるという寸法だ。用途こそ違うが、モバイルで使える無停電電源装置のようなものだと考えればよい。

 試しに編集部所有のThinkPad X41(2525-C6J)で実験してみた。フル充電した本製品で、完全放電したノーマルバッテリを充電したところ、丸々1本分のバッテリをフル充電できた。無線LANを無効にした状態で、テキストエディタで作業しながらの充電となったが、1時間30分ほどで充電率は100%になった。ノーマルバッテリでの稼働時間は1時間弱ほどなので、Alivioによる充電時間とさらに充電後のバッテリによる稼働時間を足すと、3時間30分ほど利用できるわけだ。

 出張で使う新幹線の中や講演会や展示会といったイベントなど、電源が確保できない場所などでは非常に心強い存在だといえるだろう。ただし、Alivioのフル充電には2時間ほどかかった。スペック値でも90分は必要とのことなので、あらかじめ充電しておくほうがいいだろう。また、X41のバッテリを外して、Alivioだけの再起動にチャレンジしたが再起動中に電源が落ちてしまった。Alivioのバッテリだけでは、X41の起動の負荷には耐えられないようだ。Alivioだけの利用は避けたい。

まずはノートPCのACアダプタ経由で本体を充電する
ノートPCと接続して「PC Power」スイッチをオンにすると、ノートPCに給電できる

 パッケージには、各種ノートPCおよびモバイル機器に使えるアダプタが付属しており、アダプタの形状を組み合わせることで、ソニーの「PSP」やウィルコムの「W-ZERO3」などの機器でも充電できる。汎用性の高さから考えて、ノートPC純正のバッテリを追加購入して予備を持ち歩くよりは、こうした製品を選ぶのもありだ。

 なお、純正品でないこうしたアダプタの利用は、ノートPCにとっては保証範囲外となる。対応機種についても、製造元のメディアグリッドのサイトに掲載されているので、購入前にチェックすることをお勧めする。

本日のレシピ
製品名 万能充電Alivio(アリビオ)MG-AV001B
URL http://direct.sanwa.co.jp/contents/sp/pcjyuden/index.html
実売価格 2万2800円
製造元 メディアグリッド
発売元 サンワダイレクト

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