2007年、人気の手帳のポイントはコレリレー連載・今日から始める手帳選び(2)(1/2 ページ)

たくさんの種類の手帳がありますが、ほかの人はどんな手帳を使っているのでしょう? 実際に売り場へ行き、人気の手帳にはどのような特徴があるのか、調べてきました。また、手帳を選ぶときの目安も簡単にまとめています。

» 2006年11月29日 15時19分 公開
[吉岡綾乃,ITmedia]

 Biz.ID編集部スタッフが“気になる手帳”“仕事に役立つ手帳”を模索していく本連載。2回目も引き続き、ヨシオカが執筆します。

 前回は、携帯電話やWebカレンダーをメインにしてスケジュール管理をしていたものの、ニーズに合わないため紙の手帳に戻ろう、と思ったところまで書きました。

 Webカレンダーを中心にした方法には、“スケジュールの共有が簡単”“携帯メールやメッセジャーで、リマインド通知を受け取れる”“メールで来た連絡はコピー&ペーストで完結”といったメリットがあります。

 この方法でそれなりに満足していたのですが、仕事の内容が変わってきたため、Web+携帯の方法ではつらくなってきました。しかし現在私に必要なのは、数カ月〜半年程度の長いスパンのスケジュール管理がしやすい方法。長い期間のスケジュールを見渡して、長期的に計画を立て、実行していく手助けになる手帳が欲しいのです。このニーズに応える手帳を探すべく、まずは大きな文具店に行って探してみることにしました。

2007年の手帳の流行は?

 向かった先は、東京・銀座の伊東屋。階段を上っていくと、5階でちょうど手帳・カレンダーフェアの真っ最中でした。それにしても、手帳だけでものすごい数です。システム手帳関連は別の階にあるのに、手帳だけでこんなにあるのか、とちょっと驚いてしまうほど。しかも平日だというのにものすごい混雑です。

 売り場でさまざまな手帳を見ているうちに、2007年の流行ともいえるポイントがあることに気付きました。

  1. バーチカルタイプが人気
  2. 土日が均等でない(平日より狭い)手帳が多い
  3. 特定の監修者の名前が付いた手帳の人気が高い
  4. 機能特化型手帳が増えている
  5. 2007年の何日目で、あと何日残っているか表示するものが増えている
  6. 2007年の何週目で、あと何週残っているか表示するものが増えている

 バーチカルタイプとは、見開き1週間、または1〜2ページで1日の手帳によく見られる形式です。縦に時間軸をとっており、1日のスケジュールを30分や1時間といった単位で管理できます。仏「クオバディス」はバーチカルタイプの老舗ですが、最近は日本メーカー製の手帳でもバーチカルタイプが増えています。

 バーチカルタイプを90度ひっくり返したような、縦ではなく横方向に時間軸を取っているものもあります。、また、1日の枠の中が十字に仕切ってあり、仕事とプライベートなどに分けて書けるタイプの手帳もあります。

 バーチカルタイプには、土日のスペースが平日よりも狭い手帳が多いようです。欧米のビジネスマンは、ウィークデイはしっかり働く代わりに土日は完全にオフなのかな、などとと思いました。土日の予定もしっかり書きたい人や、休日が土日ではない人は、このタイプは使いにくいのではないかと思います。

クオバディス「Business Prestige」はバーチカルタイプの代表例。日曜日のスペースが平日の約半分

 監修者の名前を前面に出した手帳も人気です。佐々木かをり氏の「アクションプランナー」「タイムデザイナー」や、野口悠紀雄氏の「『超』整理手帳」、藤沢優月氏の「夢かな手帳(夢をかなえる人の手帳)」などが代表例。監修者が執筆した、使い方(手帳術)についての本が別にあったり、小冊子が付いてきたりします。確かに、使い方を最初にレクチャーしてもらわないと、付いている機能の意味が分からないことも多そうです。

佐々木かをり氏監修「タイムデザイナー」

 また、特化した機能を売りにする手帳も増えています。ダイエット日記や家計簿兼用日記などは昔からありますが、中でも感心したのは勝間和代氏の「ワーキングマザー手帳」。自分のスケジュールと並べて、子どもや家族のスケジュールを書いておける、というものです。学校など、子どもの用事があるのに自分の仕事を入れてしまう、という事態はたしかにありそうなので、こういう手帳は面白いと思いました。いつか子どもを持ったら、使ってみたいと思ってみたり……。

 最後の2つはほぼ同じ。“今日”が1年の何日目、何週目にあたり、残りは何日・何週間あるかが書いてある手帳です。外資系の企業では1年を53週に分けてスケジュールを立てるのが一般的だと聞いたことがあります。その影響だろうと思うのですが、日本の手帳でも、このタイプが増えているなと感じました。

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