「ボスが来た」を業務で活用する3分LifeHacking

サボリが上司にばれないようにするソフト「ボスが来た」は、業務においてもなかなか便利に使えてしまったりする。その一例を紹介しよう。

» 2006年11月20日 10時30分 公開
[kizuki,ITmedia]

 読者諸兄は「ボスが来た」というソフトをご存知だろうか。職場のPCで上司に見られては困る行為、例えば業務時間中にソリティアをしていたとして、上司が来た際にウィンドウをサッと隠すための緊急避難ソフトである。「ボスが来た」という単語で検索すれば、こうした機能を持つフリーソフトは大量にみつかる。

 画面を切り替えるだけなら、ショートカットでもいい。[Alt]+[Tab]で別のウィンドウに切り替えたり、[Windows]+[D]で全ウィンドウを最小化するのも手だ。しかし、「ボスが来た」機能を備えるソフトには、タスクバーやタスクトレイへの表示すらも完全に消せるものもある。サンコーから発売されている「ステルススイッチ」は、こうしたソフトとUSB接続の足踏みスイッチをセットにした製品で、キーボードやマウスに触れなくとも足で起動できる便利な製品だ。

ステルススイッチの本体。パソコンとはUSB接続
「ボスが来た」を足踏みで起動させることができる
設定画面。ここではスイッチを踏んだ際、Firefox以外の全ウィンドウの表示が消えるように設定している
乱雑に表示されているFirefox以外のウィンドウ(左)が、スイッチを踏むことですべて消去できた(右)。もっとも、決してアプリケーション自体が終了したというわけではなく、もう一度スイッチを踏むと再度表示する
スイッチを踏むと、タスクマネージャからも表示が抹消される(右)

 さて、こうした「ボスが来た」系ソフトは、悪いコト、見られてはマズいコトを隠すためのソフトであるかのように思われがちだが、必ずしもそうではない。正規業務の中でも活用できる場面は数多く存在する。

 例えば、自分のPCの画面を同僚や上司、さらにはクライアントに見せながら説明やプレゼンを行う場合に「ボスが来た」系ソフトで不要なソフトを隠してしまうと効果的だ。PCを見せられる側にとって、メッセンジャーソフトの会話ウィンドウが開いていたり、資料の製作過程を類推できるアプリケーションが見え隠れしていると、気になってなかなか集中できなくなってしまうものだ。こうした場合の「ボスが来た」系ソフトは、ちょっとした気配りとして非常に有効である。

 また、プレゼン資料の作成などでスクリーンキャプチャを撮る際にも「ボスが来た」系ソフトは非常に便利だ。キャプチャした画面を貼り付けるための画像処理ソフトを立ち上げていても、タスクバーにはウィンドウの痕跡が残らないからだ。

 こうした用途をはじめ、実際に使ってみると業務で役立つ使い方が見つかったりするのが「ボスが来た」系ソフトの面白いところ。新しい使い方を見つけた読者諸兄は、ぜひ編集部まで教えてほしい。

本日のレシピ
製品名 ステルススイッチ
URL http://www.thanko.jp/stealthswitch.html
発売元 サンコー
実売価格 2980円

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