メールにテキストを添付して、部内のみんなに文書の確認を依頼。でも戻ってきたファイルは、それぞれがバラバラに修正を加えていて……。
2つのテキストファイルの違っている点をチェックしたい、と思ったことはありませんか?
提案書のチェックを上司にお願いしたら、テキストが直接修正されて戻ってきてしまった。文章を部内で回覧したら、みんながバラバラに修正を行ってきた。チェックをお願いしている最中に、自分でも細々としたところを直してしまった──。いずれも、どこを修正したかを確認しないと、「せっかくチェックしたのに反映されていない!」ということにもなりかねない。
昔のように印刷した紙を回覧するのではなく、メールでのやりとりが主流になっているだけに、テキストファイルの違いを見つける方法は重要だ。ここでは大きく4つの方法を紹介しよう。
プログラマーの間では、複数のテキストのどこが異なっているかを調べるツールが当たり前のように使われている。UNIX系OSには、「diff」と呼ばれる差異検出ツールが付属しており、類似のソフトウェアもこれにちなんだ名前になっていることが多い。
このまさにdiffを、Webアプリケーションとして利用できるのが「Web Diff」だ。左右のフォームにテキストをコピー&ペーストしてボタンを押せば、追加された部分は青色、削除された部分は緑色、変更になった部分は赤で表示される。
より高機能なDiff系ツールなら、Windows用の「WinMerge」が使いやすい。比較したいテキストファイルを選択して右クリックし、WinMergeを選択するだけで、内容を比較し変更点をグラフィカルに表示してくれる。片側をスクロールすると他方も一緒にスクロールするのも便利だ。ファイルだけでなく、フォルダ単位の比較も可能。「2つのフォルダはほぼ一緒だけど、このファイルは中身が違う」なんてことが分かる。
一風変わった比較ツールとしては、Google Docsを挙げたい。Writelyに起源を持つGoogle Docsは、変更履歴を自動保存してくれる。さらに、2つの履歴を比較(Compare Two Revisions)する機能も備えているのだ。
1つ目のテキストファイルを読み込み、続けて2つ目のテキストファイルで全体を上書きする。すると、それぞれが別の履歴(Revision)として保存されるので、比較ができるというわけだ。
製品名 | Web Diff |
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URL | http://labs.ceek.jp/diff/ |
提供元 | CEEK.JP |
製品名 | WinMerge 日本語版 |
URL | http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-SanJose/8165/winmerge.html |
製品名 | Google Docs |
URL | http://docs.google.com/ |
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