SII、5.2型VGAサイズの“くっきり”液晶を採用した電子辞書

SIIはVGA表示の「くっきリアル液晶パネル」を搭載した電子辞書「SR-G10000」を11月30日に発売する。研究社の「新英和大辞典」第六版を国内電子辞書では初めて収録

» 2006年11月14日 21時28分 公開
[鷹木創,ITmedia]

 セイコーインスツル(SII)は、VGA表示の高精細な「くっきリアル液晶パネル」を搭載した電子辞書「SR-G10000」を11月30日に発売する。価格は9万円。

 SR-G10000では、VGA(640×480ピクセル)表示できる16階調対応の5.2型TFTモノクロ液晶パネルの「くっきリアル液晶パネル」を採用。同社のQVGAモデルと比較すれば約4倍の情報量を表示できるほか、視野角でも約3倍広くなった。また、コントラスト比で約2.4倍明るくなったため、薄暗い場所での使用もできるという。

 英語辞典は、研究社の「新英和大辞典」第六版を国内電子辞書では初めて収録。IT用語からシェークスピア作品まで26万項目の記述と約580点の画像を閲覧できる。また、同社の「新和英大辞典」第五版(48万項目)、「リーダーズ英和辞典」(27万項目)、「新編 英和活用大辞典」(38万用例)など5冊の英和大辞典を収録した。ジーニアス英和大辞典の見出し語(2万8000語)を発音するMP3方式のネイティブ音声機能にも対応している。

 さらに英文のライティング向けには、テクニカル用例が豊富な小倉書店の「科学技術論文、報告書その他の文書に必要な英語文型・文例辞典」(5000語)も収録した。日本語系コンテンツでは、小学館の「デジタル大辞泉」(23万項目))や大修館書店の「日本語大シソーラス--類語検索大辞典」(32万項目)などを収録している。

 検索・表示関連では、2コンテンツを同時に閲覧できる「ツイン検索機能」のほか、2通りの表示を切り替えられる「訳表示切替機能」を搭載。行間を空けたり罫線を表示できる「表示スタイル機能」などの表示をアレンジする機能も備えた。文字表示は、標準で1文字角3.8×3.8ミリの24ドットとなっている。このほか、実務にあわせて後からコンテンツを追加できる「シルカカードレッド対応カードスロット」も搭載した。

 サイズは、閉じた状態で142.3×109.5×9.5〜25.0ミリ(幅×奥行き×厚さ)。充電池込みの重さは252グラム。電源は、リチウムイオン充電池で連続表示時間は約25時間。充電時間は約3時間となる。

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