オリンパス、高音質録音可能なフラグシップICレコーダー「Voice-Trek DS-50」

オリンパスイメージングがICレコーダー「Voice-Trek DS」シリーズの新製品を発売。録音可能な周波数帯を拡大して、高音質での録音と再生を可能にした。オプションで書き起こしに便利なフットスイッチも用意

» 2006年11月14日 12時59分 公開
[ITmedia]

 オリンパスイメージングは11月14日、ICレコーダー「Voice-Trek DS」シリーズの新製品として、「Voice-Trek DS-50」「Voice-Trek DS-40」を11月23日より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は1Gバイトのメモリを搭載した「Voice-Trek DS-50」が3万円前後、512Mバイトのメモリを搭載した「Voice-Trek DS-40」が2万3000円前後。

photophoto 「Voice-Trek DS-50」(左)、「Voice-Trek DS-40」(右)。メモリ容量以外の基本的な仕様は同一(DS-40はリモコンとケースが付属しない)

 新製品は同社ICレコーダーのフラグシップとなるモデル。50〜19000Hzという広域な録音周波数帯を持ちながらも、大容量メモリを搭載することで最長273時間15分もの録音を可能にした。録音されたファイルはWMA形式となっているので、汎用性も高い。録音モードはSTXQ(ステレオ超高音質)からLP(長時間)までの5段階。

録音モード ビットレート サンプリング周波数 録音可能時間(DS-50/40)
STXQ 128kbps 44.1kHz 約17時間25分/8時間30分
STHQ 64kbps 44.1kHz 約34時間55分/17時間5分
HQ 32kbos 44.1kHz 約69時間45分/34時間10分
SP 16kbps 22kHz 約137時間25分/67時間25分
LP 8kbps 8kHz 約273時間15分/134時間10分

 本体上部には脱着可能なステレオマイクを搭載。取り外した際、専用リモコンのマイクジャックに差し込むとリモコンステレオマイクとして利用することも可能だ(専用リモコンはDS-50のみ付属)。マイクの指向性と感度を高め、会議のプレゼンターの声など、録音したい音を狙って録音する「高感度」録音モードも搭載する。

photophoto マイクをDS-50付属のリモコンを介して取り付け

 録音時には300Hz以下の低域ノイズ(エアコンやプロジェクタの動作音)をカットし、クリアな音声で録音するローカットフィルタが利用できる。音声に対応して録音の開始/停止を行う音声起動録音(VCVA)機能も搭載する。

 再生時には携帯電話などにも利用されている、ノイズと想定される部分を推定して低減する「雑音抑制技術」や、雑音部分が含まれやすい高低音域をカットする「音声フィルタ」も用意されており、より聞き取りやすい音質で再生することが可能だ。

 語学学習や録音内容の書き起こしに便利な機能も複数搭載する。0.5倍速から1.5倍速まで9段階に調整可能な「早聞き・遅聞き」、任意の部分だけを繰り返して再生する「部分リピート」、設定した間隔だけ送り/戻しを行う「スキップ/逆スキップ」、任意の場所へ即時に頭出しができる「インデックスマーク」などの機能を備える。

 付属ソフトの「DSS Player」はバージョン7に進化し、ポッドキャストに対応した、配信サイトのアイコンやRSSなどをドラッグ&ドロップすれば自動更新される。ダウンロードされた番組はDS-50/40へ自動転送され、新設された「ポッドキャスト」ボタンを押せば簡単にコンテンツが利用できる。

 フォルダ数はA/B/C/D/Eの5つとMusic/Podast。Musicフォルダ内には最大128個のフォルダが作成できる。収納可能ファイル数はフォルダあたり200件まで。録音はWMA形式だが、再生についてはMP3にも対応する。

 本体サイズは96(長さ)×37.5(幅)×16(厚さ)ミリ、73グラム。マイクをセットした状態では111(長さ)××37.5(幅)×16(厚さ)ミリ、80グラム。電源には単四形乾電池2本あるいはACアダプタを使用、アルカリ乾電池利用時には最長32時間の録音が行える。

 DSS Player Version7の専用オプションとして、フットスイッチ「RS-27」も用意される。このスイッチを利用すれば、録音データの書き起こし時に足元で再生/停止、逆スキップ、早送り/早戻しの操作が可能。RS-27の価格は1万1225円。

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