カバンの中を小さな書斎にする工夫カマタ式「極楽文具」

コピーライター、フォトエッセイストにして料理研究家のカマタスエコさんによる連載第2回目は、カマタ流「マルチワークケース」の使いこなし方です。

» 2006年11月07日 09時00分 公開
[カマタスエコ,ITmedia]

 かばんの中を美しく保つというのは、永遠のテーマであるに違いない。仕切りの全くない大きなバッグを使うと何でも入るのはいいが、いざ使おうとしたときになかなか必要なものにたどりつけず焦るのは私だけではないはず(9月21日の記事参照)。

クツワの「ドクターイオン」
開いたところ

 クツワから出ている「ドクターイオン」は、そんなバッグの悩みを解決してくれるシリーズである。中でも「マルチワークケース」(A4サイズ)は現在主流となっているA4の書類がすっぽりと入り、使い勝手がいい。クリアホルダーに入れたままでも入るから、何種類ものクリアホルダーを持っているときなど、収まりよく使えるであろう。

 前面に大きめのふた付きポケットがある。偶然だとは思うが、MOLESKINE(モールスキン)ラージサイズがぴったり収まる。


MOLESKINE(モールスキン)ラージサイズがぴったり収まる前面のポケット
読みかけの本や電子手帳を入れてもいいだろう。マチ付きのポケットなので、厚みのあるものにも対応する

 このほか、3本のペン差し、携帯ケース、メモ入れのポケットがある。携帯はポケットに入れるので、せっかくの携帯入れだが使い道はなかった。同じような人も少なくないだろう。

 ほかに使えないものだろうかと思ったら、名刺の予備を入れておくのにちょうどいい。「あいにく名刺を切らしておりまして」――せっかくのビジネスチャンスに、こんな言葉を使わなくて済むように、あるいは名刺を忘れるという最悪の場合も笑顔で切り抜けられるように、透明フィルムに名刺を包んで入れておくのだ。

 名刺入れごと忘れた場合は、名刺入れを買う。名刺入れは買うことができても名刺は買えないのだから、ここに予備を入れておく価値はある。時々、名刺が折れていないか、補充しておかなくてよいか確認も必要である。

ペン差し、携帯ケース、メモ入れのポケット
透明フィルム入りの名刺

ナイロンのショッピングバッグが入っている、ペン差しの後ろ側のポケット

 ペン差しの後ろ側のポケットには、ナイロンのショッピングバッグを入れてある。仕事帰りにデパートやスーパーに寄って買い物をすると、レジ袋ばかりになって困るのを防ぐだけではなく、地球にやさしい暮らしにも(ささやかではあるが)参加しているつもりだ。

 このマルチケースを買ったときに、定期入れ(Suicaとパスネット)を入れた場所が分からなくなるということがしばしばあった。そのため、ボールチェーンのネックストラップを使って、定期入れとマルチケースをつなぐ方法を編み出した。マルチケースの書類入れ部分についていたタブに「Dカン」をつけるという簡単なものだが、かなり便利に使うことができた。「Dカン」は手芸用品店で購入でき、大きさもいろいろ揃っている。安価でたいていはバラ売りである。

 裏側はファスナーのついた大きなポケットがある。メインのほうを仕事用に、こちらをプライベートになどと使い分けるのもひとつの方法だ。


左に見える金具がDカン
裏側。大きなポケットが1つだけある

 最近ではこうしたカバンの中を整理できるグッズが増えつつある。買うときには、自分のいつも持ち歩いているツールがきちんと収まるかどうかを確認しすることをおすすめしたい。私はノートが入るかどうかが心配だったので、お店の人にお願いして、実際に収納してみた。入っても、ある程度の余裕がなければ実用に耐えないからである。

 ほんの5ミリ10ミリのことで使い勝手は大きく変わってくる。少しの時間を惜しまないでぴったりとしたものを探したいものである。ちなみに、ドクターイオンはA4・B5を中心にシリーズ化されている。

ご紹介した文具
名前 価格
クツワ「ドクターイオン マルチワークケース(A4サイズ)」 1575円

筆者プロフィール カマタスエコ

横浜生まれ、東京育ち。コピーライター、フォトエッセイストにして料理研究家。設計技師の父のDNAにより、小さい頃から製図道具に囲まれる生活だった。ブログは「カマタスエコのブログ」。同じく運営するWebサイト「電脳カマタ食堂」は「信毎ホームページ大賞2006」のライフ/情報部門の優秀賞を受賞している


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