米Adobe Systemsは、FlashベースのPDF・電子書籍閲覧ソフト「Adobe Digital Editions」のβ版を公開した。現状では日本語のPDFファイルなどを読み込むと文字化けなどが発生するようだ。
米Adobe Systemsは、PDF・電子書籍閲覧ソフト「Adobe Digital Editions」のβ版を公開した。FlashベースのアプリケーションでWindows 2000/XPに対応。同社のAdobe Labsから無料でダウンロードできる。
Adobe Digital Editionsでは、PDFファイルやAdobe独自形式(.epub)の電子ブックをライブラリに管理して閲覧できる。「Flash Player 9」をベースに開発されており、起動が高速で軽快に動作するという。
PDFや電子ブックをライブラリに登録すると、それぞれのファイルをサムネイルで一覧表示する。閲覧画面では見開き、1ページごと、拡大表示などを選択できるほか、アプリケーションの終了時には閲覧していたページを記録し、次回起動時に同じページから読み進められるようになっている。
このほか、サムネイルにマウスオーバーするとタイトルや著者名、最後に読んだ日付けがポップアップする。ライブラリへの追加日や出版社名を表示するリスト画面を表示させたり、タイトルや著者名などによる表示の並び替えも可能だ。
なお、Adobe Digital Editionsは現在β版で、日本語のPDFファイルでは文字化けしたり、表示そのものができないケースもあった。Adobe Systemsによれば、他言語版については未定だが、正式版は2007年の早い時期にリリースする予定だとしている。今後の開発の進展に期待したい。
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